僕は自転車のほかに釣りが趣味です。
タイトル通り、「ロードバイクだとエントリーモデルの車体しか買えない10万円があれば、かなり良い釣り具を一式揃えることが出来るのではないか、と思いつき、Amazonで試算してみました。
釣りって具体的に何が必要?
まず、釣りをするにあたって何が必要なのでしょうか。
これはどんな釣りをするのかによって本当にまちまちなのですが、今回は僕が好きなメバル・アジなど食べれる魚をルアーで釣る「ライトソルトルアーフィッシング」に絞ろうと思います。
まずルアーフィッシングに限らず、釣りをするにあたって、
釣り竿(=ロッド)
リール(糸を巻き上げるやつ)
くらいはパッと思いつくでしょうか。
さらに、
釣り糸
ルアー
を別に買う必要があります。
そしてこれはサイクリングで言うヘルメットのような存在ですが、釣りも海辺に立って行うレジャーである分、多少なりとも危険が伴います。
なので「強制」ではないのですが「推奨」というかたちで
ライフジャケット(救命胴衣)
が必要です。(サイクリングでもヘルメットは絶対被らないと走れないわけじゃないけど… ってところでは似てますね)
そして、せっかく食べられる魚を釣るので、
クーラーボックス
があると、特に夏場は釣った魚が傷まず便利です。
それぞれ、コミコミ10万円という予算で買える一番いいモノを選んでみます。
シマノ、ダイワって?
自転車業界で「シマノ」は誰もが認める王者ですが、実は釣り具も作っています。
日本の釣り具業界はシマノ(日)・ダイワ(日)・アブガルシア(米)の3社が覇権を争っていますが、ほぼ前者2社のユーザーが多いです。
というのも、(ほぼ)これら3社が表立ってリールを製造しているのです。
ロッドを製造するメーカーはごまんとありますが、リールの製造にはかなり高度な技術が必要なのか、リールメーカーというのは少ないです。
ユーザーの間では「シマノ派」「ダイワ派」などと分かれることがあり、
「シマノは性能が高くて…」
「ダイワは見た目がよくて…」
など、お互いこだわりがあるのでたまにケンカすることもあるようです。まあ、好きな方を使えばいいんですけどね。
ちなみに僕は初めて使ったリールがダイワだったので、そのままダイワを使い続けています。ですが、ことベイトリールに関して言えば、シマノがかなり先を行ってるなという感想です。
閑話休題。それではダイワ製品を中心に見ていきましょう。
①ロッド
ダイワのライトソルトルアーフィッシングのブランドは「月下美人」。
月下美人は、満月の夜に1度だけ咲くという花の名称。夜釣りが多い釣りなので、この名称が採用されたとか。
ルアーフィッシングのブランド名にあえて和名を使うところにセンスを感じます。
さて、同じライトソルトフィッシングといえど、主なターゲットをメバルにするか、アジにするかで竿の種類が少し変わってきます。(メバルを狙うことをメバリング、アジではアジングといいます)
というのも、メバルとアジでルアーの捕食の仕方に少し差があるらしいのでそういったことになってるそうですが、足掛け9年ほどこの釣りをやってる経験から言うとそこまで深く考えなくていいと思います。
僕のおすすめは「少し柔らかいアジングロッド」か「少し硬いメバリングロッド」。(一般的に竿の張り=曲がりにくさでいうとメバリングロッド<アジングロッド な物が多いです 異論は認める)
で、店で振ってみたり、ネットで見るうちにこの予算で一番いいのは…
月下美人Air AGS メバルモデル 68L-T ですね!(Amazon:¥37988)
これの特徴はなんと言っても、ロッドの軽さと適合ルアーウェイトの広さ。
品名 | 標準全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
標準自重 (g) |
先径 (mm) |
元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
適合ライン ナイロン (lb) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー 希望本体 価格(円) |
JANコード | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
68L-T | 2.03 | 2 | 105 | 57 | 1.1 | 8.4 | 0.5-8 | 1.5-4 | 0.1-0.4 | 99 | 42,000 | 319485 |
* |
なんと57gしかありません。これは業界でもメバリングロッドとしては最軽量クラス。ちなみにロードバイクと同じく釣竿も高いのはほとんどカーボン製です。
そして適合ルアーウェイトは0.5g~8gとめちゃめちゃ広いです。
なので超軽いジグヘッドも、ちょっとしたメタルジグとかも投げれる。
この竿を監修した岩崎林太郎氏が動画でメッキ釣りにも使っていたので、そういった激しめのプラッギングにも使える懐の太さがありますね。
②リール
最近のリールの進化はほとんどルアーフィッシングのためにあるようなもので、ダイワは「LTコンセプト」というのを数年前に発表しました。
どういうことかっていうと、簡単に言えば軽さと強さを両立させたということ。
竿と同じく、リールも軽ければその分軽快性が増します。しかし軽くしたためにリールが柔らかくなると、今度は大物が掛かってリールに負荷がかかったまま巻かないといけないときなどにリールがタワんでしまうといったことが起きるのですね。
これは自転車でいうクランクの剛性の重要性に似ているのではないでしょうか。僕もクランクを105に変えたときは驚きました( ;∀;)
ダイワのリールは上から
イグジスト
→セルテート
→ルビアス
→バリスティック
→セオリー
→カルディア
→フリームス
という順番付けがされています。
1万円以下のリールを割愛している理由は、リールに関しては1万円以上出した方がいいんですよね、実際。
リールの機能は糸を巻き上げること以外に、魚が掛かって引っ張られたときにあえて糸が出て、糸が切れるのを防ぐ「ドラグ」機能があります。
これが比較的細い糸を使うこの釣りでは割と重要で、このドラグ機能がしっかりしてるのは1万円以上のリール、ということになるんです。
今回選んだのは…
19 バリスティック LT2000SS-P ですね!(Amazon:¥27480)
リールにも対象魚によって適したサイズがあり、ライトソルトでは2000番を選ぶことが多いです。(軽さを優先して1000番、大型を狙って2500番をあえて選ぶ人もいる)
バリスティックは僕がバンバン釣り行ってたときにはなかったグレードです。(「頑丈な」という意味があるとすると、セルテートの廉価版的な感じでしょうか)
最近のリールはめっちゃ軽いですね!これはなんと160gしかないようです。昔のイグジスト並みの軽さ。
つまりどういうことかというと、竿も相当軽いので合わせて57+160=217g。
紙パックの野菜生活なみ。これはヤヴァイ。合わせたい。
あとバリスティックのカラーはブラックゴールドなので、金のラインが入ってる月下美人Airメバルモデルとめちゃくちゃ合うと思う。これはヤヴァイ。合わせ(ry
このカラーセンスはシマノにはないダイワの強みなのかも。
③釣り糸
ライトソルトでは
・ナイロン
・フロロカーボン
・PEライン
の3種類の素材から選ぶことがおおいです。
それぞれの特徴をまとめると、
ナイロン:柔らかいが、そのぶん伸びるので感度が落ちる
フロロカーボン:硬く、スレに強いが、そのぶんクセが付きやすい
PEライン:感度は抜群に良いが、スレに弱く、先にショックリーダーを結ぶ必要がある
です。
まったくの初心者におすすめするなら、「フロロカーボンの3ポンド」ですね。
ナイロンはほとんど使われないので除外するとして、PEラインはそのままルアーを結ぶわけではなく、ショックリーダーとしてフロロカーボンのラインを先に結ぶ必要があるわけです。
これが曲者で、糸を結ぶのに慣れていないのでここで躓く人続出。
それなら、そのまま糸を結べるフロロカーボンがいいと判断。また、フロロでも6ポンドくらい以下であれば割としなやかですのでクセも気になりません。
おすすめは「シーガー」の「フロロリミテッド」。(Amazon:¥1273)
④ルアー
ライトソルトでは「ジグヘッド」というハリとオモリが一体となったものに、「ワーム」という小魚を模したゴムを刺すのが一般的。
重さは1~2gが一般的ですが、海底に付けるのが重要なので最初のうちは3gとか5gとか重いものでも大丈夫。
おススメは「ジグヘッドたけちゃん」や「デコイ・デルタマジック」。
ワームは圧倒的に「月下美人」シリーズがおすすめ。
というのも、ワームにはフグもよく食いついてくるのですが、フグは歯が鋭いので柔らかなワームはすぐボロボロになります。
月下美人は柔らかいながらもフグの攻撃に強い素材なので、ストレスなく釣りを続けられます。
カラーは、昼間にやるならだんぜん「玉露」などグリーン系がおすすめ。夜でも昼でも透明にラメが入ったものは強いです。
④ライフジャケット
ライフジャケットは
・肩に背負うタイプ
・腰巻きタイプ
・フェリーにあるようなそのままのタイプ
の3種類があります。
前者2つはガスで膨張するもので、コンパクトですが高いです。
ライトソルトは堤防など足場のいいところですることが多いので、腰巻きタイプでいきましょう。(Amazon:¥16507)
⑤クーラーボックス
これは別に釣り船用のを買わなくてもいいですが、釣り専用のは釣りをしやすいようにカスタマイズしやすくなっているのもあるため、少し高いですがおすすめです。
これは僕が最近買った「ダイワ クールラインα ライトソルト S1000X LS」(Amazon:¥9987)
容量は10L~15Lくらいで十分かと。ハマチとかは入らないだろうけど、まず釣れないし()
これは横にロッドホルダーが付いてるので、一息付きたいときに竿を地面に置かなくて済みます。あとは2本持ってくときとかに便利そう。
ちょい投げをするとき、壁に立てかけずこれに刺せば傷つかなくて済みそうだし、、
なにより色がいいので買っちゃいました。
総額は?
気になる総額行ってみましょうか。
すべてAmazonで揃えた結果…
¥96206でした。 本当に10万円切ってる!
釣りは「あれば便利」な道具がホント無限にあるのでこれ以上掛かることはあるかもしれませんが、「僕が10万円あればこれらを買う」を紹介しました。
参考になれば幸いです(^^♪