ユウのよしなしごと

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テレスコロッドのバットガイドはなぜ極端に低い?

昨年から、自分の中でコンパクトロッド・ブームが来ている。

昨年は2本を購入

ワンピースロッドや、ルアーロッドとしては最も一般的な2ピースロッドと比較して、仕舞寸法が劇的に小さくなるコンパクトロッド

これには継数の多いマルチピースロッドと、如意棒のように伸びていくテレスコピックロッドの2種類が存在する。

昨年、私は2本のロッドを購入した。テレスコの「クロスビートSW836ML」と、マルチピースの「月下美人MXモバイル 610LS」。どちらもダイワ製。

 

当ブログでも再三登場している月下美人MXモバイル。これはメインロッドを担えるほどの高性能で、我が家にはもう2ピースのライトゲームロッドは存在しない。強いて不満を言えば、ロッドエンドが軽く作られた影響で少し先重りを感じるくらい。
これはバランサーを付けるか、EVAを重いものに交換するかで解決すると思う。

しかし、問題なのがテレスコのほうのクロスビートSWである。こちらは月下美人と比べ、比較的登場回数が少ない。

ガイドがダサい

その理由は言うまでもなく、ガイドのダサさ。クロスビート、ダイワオリジナルのリールシートはかなりかっこいいのに、ティップに視線をやると、どうしてもガイドたちが目に入ってしょんぼりする。

テレスコピックロッド特有の、アームが短く、野暮ったい見た目をしたガイドはここでも健在。
まだクロスビートSWは1万円前後という低価格帯だから、こういうセッティングになってしまうのは許せる。

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しかし、上位互換版?のレイジー(テレスコ)よ。2万円というミドル価格帯なのに、ほぼ見た目がクロスビートと同じなのはなぜよ…(HVFを使っているから、改造の元ネタにはめちゃアリだと思う)

www.bakuchooo.com

テレスコロッドのバットガイドはなぜ極端に低い? 

なぜメーカーの作るテレスコロッドは、こういったガイドセッティングになってしまうのか。

その理由は、「テレスコロッドを使うユーザーが、どういった使い方をするのか」というところまで遡ると思う。

2ピースのほうが絶対的な性能で勝るのに、なぜテレスコロッドを使うのか。僕が考えられる理由は3個。

  1. 電車釣行の際、2ピースだと破損が怖い
  2. 会社に持ってきていることがバレないように、リュックにすっぽり入るサイズが良い
  3. 旅行の際、スーツケースに収まるサイズが良い

まだあるかもしれないから、思いついたらここに書き足すことにする。

で、このような使い方をする際、実釣時の性能とは別に、必要な性能がある。

それが、仕舞った時の立体的な収まりの良さだと思う。立体的、がキーワード。

つまり、バッグ内に収めるとき、バットガイド等が2ピースロッドのものと同じように横に出っ張っていたらダメだと、考えられているということ。テレスコロッドがほぼ棒状になるように、ガイドはできるだけ低くしよう、と開発者が考えたのだろうと、僕は予測する。

バットガイドが低くて、何が悪い?

逆に最近は、テレスコロッドにも2ピースロッドと同じガイドセッティングを取り入れようとする動きが活発である。僕も今度、クロスビートSWのガイドを交換する予定で、日夜テレスコロッドクラフトさんの動画を見漁って研究している。

逆に、見た目という理由以外で、バットガイドが低くて、何が悪いのだろうか?このあたりはまだ、自分の中でも答えが出ていない。

テレスコロッドクラフトさんの意見では、バットガイドは高足ガイドにし、そこから一気にチョークして小径多点ガイドに誘導する、バランスドガイドセッティングが理想的だという。そのため上のリバティクラブ改造も、ひとまずバットガイドを高足のYガイドに変更している。

 

バットガイドに足が低いものを採用しているロッドとして、ブリーデンのPEスペシャル・ホウリアイランドが思い出された。
ノーマルのPEスペシャルがフロロなどモノフィラメントラインにも一応対応しているのとは逆に、ホウリアイランド版はPEライン専用で使うことを想定しているため、あのようなガイドセッティングになったという。

最近は特にソルトゲームでは、PEラインを使わない釣りのほうが珍しいような気もする(アンダー1gリグ使用のアジング・岩礁帯のハードロックフィッシュ等)。
ロッドメーカーにはPEライン使用前提の、見た目もイカしてるテレスコロッドを発表してほしいし、発表されないようならばエンドユーザー自らロッドビルディングに挑むというのも、かなり面白いと思う。