久しぶりに「すごいな!!」ってホイールを見つけました。
それがP&P COMPONENTS「WH-A1500R BLACK LYCAON」
P&P COMPONENTS
まずメーカーも見覚えのないものだったのだけど、
「コーダブルーム」などのブランド元である「ホダカ」のパーツブランドみたいですね。
ピナレロのMOST、スコットのSYNCROS的な?感じなかと。
地味に日本の自転車ブランドでパーツブランドも抱えるのって初めてでは?
サイクリスト心をくすぐるパーツ構成
①ルックスからわかる「黒リム」!
いままでカーボンホイールや、シャマルミレ・レーシングゼロナイト・キシリウムエグザリットなど電解加工された高級アルミホイールでないとこの黒リムは手に入れられなかった?と思うんですが(VISIONのセミディープリムホイールもあったか)、
このホイールは黒!圧倒的黒!腹黒!
また電解加工された黒リムというのは、5000円くらいするたか~い専用ブレーキシューが必要でした。
ですがP&Pのリムは通常のアルミリム用ブレーキシューであるシマノ「R55C4」というシューでOKだそう。ランニングコスト的にもいいですね。
カーボンリムのようにずっと黒!というわけではなく経年劣化で多少は剥がれてくるみたいですが(もちろん電解加工リムでもこれは同じ)、セラミックコーティングされているので結構その辺のガードは強そうです。
セラミックリムといえば、大昔の手組が主流の時代にたくさんありましたよね。要は硬化剤なので、ローハイトなリムでも剛性がアップされたとか。
現在でも売られているのはMAVICの「OPEN PRO CD」(これは黒というよりグレーか?)やアンブロシオなどでしょうか。
手組が衰退した今はほとんど選択肢がありません。「セラミック加工リム」というだけでも、マニアの心をくすぐってきますよね!
今どき珍しい23.5㎜のローハイトなリムも、手組感が出ててマニア向けな気がします。
②地味にエアロ太スポーク
何気に黒くて太い(?)エアロスポークを装備しています。リムが黒けりゃスポークも黒い。
文句無ぇ~…
さすがにアルミスポークではないようですが。
手組用のエアロスポークといえばDT SWISSのエアロライトかな?と思ったんですが、
https://www.dtswiss.com/en/products/spokes-nipples/spokes/dt-aerolite/
ニップル付近でキュッと細くなってるタイプでした。ホダカがオリジナルで用意したのでしょうか?
③安心と安全の「エボリューション」系ハブ
一目見てわかる。TNI(ノバテック)のハブやと。エボリューションライトハブやと。
ちょっとチープな見た目やけど、軽いんですよね~…手組ならド定番のハブ。
リアハブのフリーボディに「ABG」(アンチバイトガード)って書いてあったら完全にビンゴですね笑
④地味にチューブレス対応
チューブレス対応のリムです。しかも18.5㎜のワイドリム。
チューブレスは個人的に、ビードが上がらんとか、シーラントがお漏らしするとか、トラブルが多そうで敬遠してますが、
対応してないよりはしてるほうがいいですわな。
ワイドリムはすごい。太いタイヤを履けるというメリットは、体験してもらった方が早いいですね。
だいたい25cとかのタイヤを敬遠する人って、2010年代くらいからエントリーモデルの自転車に25cとか、少し太目な安いタイヤを履かせてて、これが安いから重いし性能が悪かった、のを知ってるんですよね。
で、23cの“良いタイヤ”に変える、使うことがヨシ、という考えを刷り込まされて、現在に至っているような。
23cは軽くて良いんですが、ワイドリムの流れに乗って太タイヤに回帰するのも良いと思いますね。
⑤いやこの内容で5万ってお前…
すごすぎやん…
モダンなスペックを盛り込みすぎて。だいたいのホビーライダーはセカンドホイールにゾンダを買いますが、正直カンパが大好きでもない限り、このホイールには勝てないでしょう。
まだ乗ったこともないので、カタログスペックだけで判断するのもいかがなものですが、サイクルモードなど試乗する機会があればぜひ乗ってみたいものです。