このご時世、リセールを気にして物を買うことが増えている。
購入金額-売却金額。
この差が少ないほど「得をした」ことになる。
むしろ逆転することも、インフレなご時世では、ままあることだ。
物を買うのはなぜなのだろう。
資産価値を所有するため?
自分の満足や、経験のため?
前者は、将来的な売却を見据えた話。
今所有しておいたほうが、将来的な価値の向上により得をする。
たとえ中古品であったとしても、希少価値があったりすると、高値で売れる。
最近は自転車を買うためもあって、溜め込んでいた釣り道具をフリマアプリなどで半分ほど整理してきた。
中には予想以上の高値で売れたものもあって、ラッキーと思う面があった。
ただ、本質的には、「いつまでも使っていたい」と思えるような、自分にとって満足のいく道具に出会うことが、買い物の目的なのではないか…と、最近は思うようになった。(考えは移ろいゆくものなので、たとえいつか手放すとしても、その時そう思えるか)
むしろ、売却には買い手の捜索や交渉、発送など様々な手間がかかる。この手間は、そういった出会いができなかったことへのペナルティーなのではないか?
(人間がなにか作業をすることも、時間を使っているので実はタダではない。よく、「自分でやったらタダでした!」的なことを言う人を見るが、間接的に自分の価値を安く見てしまっている…)
とはいえ、自身の経験を豊かにするためにも、物を買うことはこれからも続けていくべきだとは思う。
ただ、買って終わりじゃなくて、昆布から出汁を取るように、しっかりと使って、自分に合うかを吟味して、使用感を自分の栄養として吸収する。
合う/合わないのどちらの結果になっても、なぜそう思ったかの理由が次に活きるから。
そうして「自分に合わない」と思ったものは、すぐに手放す。
自分にとっては不要でも、誰かにとっては誇りになるかもしれない。家でタンスの肥やしにするのは世の中にとっても勿体ない。
個人のブログや動画メディアで行うレビュー、インプレッションも、本質的にはその方向性が良いのかも。
何グラムだとか何円だとかはissueではなくて(公式サイトに遷移でOK)、使ってみて、なぜ要るか/要らないかの感想を。自分のために記録する。
カネを第一目標にすると曇る面がある。言えないことも増える。
共有するのは、あくまでおまけ。
全員ではないが、自分と感性が似ていると感じてくださるファンにとって、その感想が活きる可能性がある。
ということで、我が家にはまだまだ整理すべき物が多そうだ。
