苦手意識のあったソルトベイトフィネス
自分としてもベイトフィネスとは、割と長い付き合いで。
10年ほど前、ピュアフィッシングジャパンが発売したSaltyStageとRevo LT。
当時中学生だったので、少ない小遣いをやりくりしながら手に入れて、使っていた。
そのときのロッドは確か7.3ftのLクラスで、ラインは8LB。
安い、ベーシックフロロを使っていた。
初めて投げたときの正直な感想を言うと、「使いづらい」。
オーバーヘッドで投げているはずなのに、ルアーが斜め左に着水する。引っ張られてる感触ってこういうことか。
マグブレーキが効きすぎているのでは?
緩めると、今度はヤバいバックラッシュをする。
ロッドも、硬めのスピニングメバルロッドに、当時流行りだったマイクロガイド(ベイト用)を付けただけのような感じ。
当時は自転車で釣りに行っていたもんで、タックルは1本で行きたい。荷物はできるだけ少ない方がいい。
しかし、このソルトベイトフィネスは、それを実現するには不安材料が多すぎる。
釣り場で釣りするよりもライン巻きかえてる時間のほうが多い。釣行の荷物に糸ボビンが1つ増えてしまった。
ということで、だんだん使われなくなり、数年後売却することに。
ベイトタックル自体に苦手意識が湧き、以降はスピニング一辺倒な人生となった…
↑数年前に、Amazonで安くなっていたからと酔ったノリで買った、同SaltyStageのマルチピースベイトフィネスロッド
。これも自分の趣向に合わず、グリップのビニールも破かず売却…
サビアとの出会い
そのうちに就職のため東京に引っ越して、釣り場を求めた末に野島沖堤へ通い出す。
そこで会ったのが、サビアTCプロトだった。
「なんだ、この投げやすい竿は…」。昔使っていたのと何が違うんだろう?
PCやスマホと同じで、釣具も進化していくものなんだとここで知った。
ロッドは軽量ルアーでも竿が曲がるようにブランク・ガイドに至るまで最適化され、リールはスプールの小径化、PEへの対応。
同じジャンルとは言え、自分が使っていた黎明期のものとは、まるきり別次元だった。
そして見た目の甘美なこと。水色のバットにコルクストレートのグリップは僕のセンスをズキズキと差してきた。
当時、発売時期は未定で、それから待つこと1年半。ようやく手に入れることができた。
練習、練習、練習!
とはいえ、前提として1.5g周辺のリグを扱うライトゲームが好きで、現状ベイトフィネスはサビアを持ってしても、あまり主役としての出番がない。
離島遠征時に、普段より重ためのルアーを投げるときくらいか。それも今後はVespadaに置き換えられてしまうかも。
つまりはまだ、ベイトと心中できる状態にないということなのだ。
最近になって、何を思ったのか急に揃えだした笑
フォルミーガ47とSilver Creek Air TW。
家での練習をしたかったのだ。
遠心力で適当に投げてもとりあえず釣りになるスピニングとは違って、ベイトはタックルと仲良くならないと釣りにすらならない。
竿をどう曲げるか、スプールが過回転しないキャストとはどういうものか。
入力であるキャストと、ブレーキであるサミングとは…
こういうのは釣り場でやっても効率が悪い。
水辺から遠いとこに住んでるなら、家でひたすら練習だ。外人も家で頑張ってる。
ひとまずは好きなチャビングをベイトで出来るように、この春からチャレンジしよう。