ユウのよしなしごと

アウトドアで生活を豊かに。

2025年4月のチャビング事情

長く続いた冬が終わり、春がやってきた。
今年は4月中旬になってもコートが必要なほど冷え込む日もあって…変な気候だったと思う。

春になり、気温が上がれば水温も上がる。それによって、近年ゲームフィッシュターゲットとして脚光を浴びつつある小魚が目覚めだす。

4月は上旬、中旬、下旬と計3回チャビングに行くことができた。その結果、この季節の移り変わりの微妙な時期にどのように立ち回るべきか勘所がつき始めたので、自年度以降の備忘として残しておこうと思う。

上旬

実際は3月末なのだが。桜に菜の花と、さまざまな花が萌える時期。
久しぶりにホームポイントへ赴いた。

服装としては、3枚くらい着込んでちょうどいいくらい。
普通に肌寒い。はてさて魚は起きているか?

水温は11℃。
あっかーん!魚影なし。
夏には群れて泳いでいたブッシュにピン打ちしても、ノーチェイス。
この釣りはある意味話が早い…第一投目が最も反応を得られやすい。
反応がないということはつまり、ルアーを追える魚がいないのだ…

 

はるばる数時間掛けて来たが、こんな状況であればどうしようもない。
そもそも、川に水が少ない。地元の人に聞くと最近は雨が振らず、川が渇水しているようだ。

ということで、帰りがてらセカンドポイントへ。
ここは最近見つけた場所で、ある特性がある。

それは「湧き水がある」ということ。
湧き水があることで、年を通して水温が安定しやすい。
相対的に冬や初春は暖かく、夏秋は冷たいということだ。変温動物である魚にとって、環境の一定はコンディションの一定を意味する。

狙い通り、魚からの反応が得られた。
リトリーブで追ってくる魚はメダカサイズで針掛かりしない。
頭の片隅に残っていた。豆ミノーのボトムバンプでフィッシュオン。してやったり…

4月上旬は、通常の川ではまだまだ厳しい模様。
湧き水をキーワードに、ポイントを絞る必要性を感じた。

タックル面では、今回初めて使ったボトムバンプアプローチ。これまではリトリーブ主体だったのでティップの硬さには気を使っていた(可能な限り軟調に)が、ラインスラックが使えるこのメソッドでは、タックルにそこまで依存しないような可能性が見えた。面白い。

中旬

上旬では危うくオデコを食らいそうになっていたので、少し間を開けた中旬ではどうか?

見立てでは、状況改善し数釣りも出来るだろうとのことで、今回初めての試みとして複数タックルを持ち込み、タックルの使い分けを現場検証しようと試みた。

  1. スピニング①
    1. レコードブレイカー59ML
    2. イグジストLT2000P(PE0.4号)
  2. スピニング②
    1. イプリミ56XXUL
    2. イグジストSF2000P(PE0.2号)
  3. ベイトフィネス
    1. フォルミーガ47
    2. ローンズ50 XG(PE0.6号)

 

結果としては、まだまだ使い分けできるほど川のコンディションは整っていなかった…残念。
ベイトフィネスに関しては、特にリールに可能性を感じていたので、魚を掛けられたら良かったのだけど。

 

諦めかけていると、深場に群れを見つけたので豆ミノーで襲撃。
リトリーブではなくテンションフォールで誘い、オートマチックフッキング…この釣りは強力だ。

 

2024年時点は4月中旬でも釣れていたので、場所にもよるがこの中旬というタイミングが、川魚が釣れだすハシリの時期であるように思う。

タックル面で言えば、その場所に動ける魚がいるかどうかの見極めが早いこの釣りでは、渓流釣りの毛色もあり、ワンタックルで身軽にランガンするスタイルがマッチしているように思う。
ロッドスタンドを導入したものの、これはエリアトラウトなど足場を頻繁に変えないような釣りのためにあるのであって、この釣りで導入するのはかったるさを感じた。

また、シーズンインしたばかり小型ばかりな時期や、タフコンディションであるときほど1g以下のミノーやスプーンを多用するため、ワンタックルでランガンするにはベイトフィネスだと少し不安を感じる。そもそも太いラインが必要なわけでもないし、ともすればキャストコントロール面に活用理由があるか。
ここはガンガン食ってくる最盛期だと意見が変わりそうなので、また後日検証したい。

下旬

下旬は、いつも行く関東のポイントではなく旅行先の兵庫であるため、単純な比較というわけではないのだが。
六甲山水系のポイントに足を運ぶ機会に恵まれた。

緑が青々としてきて、5月の気配を感じる。
しかし、これまた心配なほどに渇水しているな…

 

狙いをつけていたタイドプールには、やはり魚がいた。
しかし、このサイズ…
ルアーは手のひらアジさんの「豆ミノースタビライザ 14mm」。
フックは、KytoFlyさんの「川魚スプーンフック #17 バーブレス」。

kyotofly.ocnk.net

現状はこれが最小構成。というより、ルアーとしての体型を維持するにはこれがミニマムなのかな…
これ以上は、それこそハリの明滅だけで釣るようなことになってしまいそう(実はこれも釣れるんだけど)。

すまない、下旬のこのデータはほぼ無意味だ。

 

総括

4月は、「釣れるところからグラデーション的に釣れ出す時期」ということになる。それも最小構成のルアーで、丁寧に、丁寧に。
このスモールゲームは、やはり冬〜初夏の空白期間が生じるため、周年遊べるというわけではないところが痛いところだな…
業界的にも未発達なので、引き続き探求を続けていきたいところである。

また、都内に住んでいると、カワムツ・オイカワといえど魚どころか水辺がそもそも遠い…
自宅からワンマイルの圏内に、そのようなオアシスがあればどんなに心晴れやかだろうか。