ユウのよしなしごと

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【チャビング】カワムツをルアーで真剣に狙ってみて

ブログも久しぶり。

もともとTwitter現アカウントはブログの宣伝を目的として作成したが、その手軽さにつられてブログがおろそかになる…

 

さて、今更ではあるが2024年の振り返り。

2024年、色々な釣りをした。
その中でも特に力を入れたのは何か?といえば、カワムツだった。

 

黎明期

私が初めてカワムツを釣ったのは、神戸に住んでいた数年前。
そのころは専ら海釣りをしていて、川へ釣りに行く発想はあまりなかった。

ルアーマンとしては悲しいかな、神戸はブラックバスやブルーギルが釣れるような小川や池が殆どない。魚は少ないし、釣り場もないときた。
しかし、淡路島に足を伸ばせばいくらでも野池がある…ちょっと変わったエリアだと思う。

そんな中、どうやら川でスプーンを投げれば、トラウトとはいかないが、きれいな小魚が釣れる!というツイートを見かけた。

ほう。スプーンなら、エリアトラウト用に買ったものが少々あるぜ。
しかもタックルはいつものアジングロッドなどでいいらしい。

さらに、よく地図を見ると、その時住んでいた下宿の横に、いい感じの川があるではないか。
しかも堰堤らしき水の溜まり場がある。…なぜ数年、見向きもしなかったのか。

次の日にでもやってると、意外にも結果はすぐに出た。

ほお〜、これがカワムツか!
サイズは10cm程度のものだが、キビキビと引く。それぞれのヒレは黄色に輝いていて、淡水の釣りはこうも面白いのか、と心躍った。

 

これなら毎日でも…と思ったが、この楽しさに気付いたのは秋頃。
すぐに寒くなり、数回行った程度でこの釣りのシーズンが終わってしまった。

再開

その後、就職により上京。
しばらくは釣りそっちのけで仕事をする日々が続いた。
さらには関東平野のど真ん中のような場所に引っ越したこともあって、以前のように近くに釣り場がなく、行くなら数時間かけて海へ!といった状況にあった。

しかし、ある日YouTubeを見ていると、関東でもちょっと工夫すれば、電車で清流へ釣りに行けることを発信している方の動画を発見。
真夏の暑い日であったが、川に浸かって涼みながら久しぶりにあの釣りができるのではないかと、2時間ほどかけて現場に向かった。
遊漁券が必要であったので、忘れずに購入。

意外にも苦戦をしたが、最後の最後にヒット。
しかも今回は赤い!のちにこれが婚姻色であること、そして口周りの追星のことを学んだ。

数年ぶりにやったが、やはり楽しい。
この釣りにはしっかりとライトゲームの楽しさが詰まっており、ライトゲームにはない奥行きも感じる。
更には風光明媚な釣り場の景色も相まって、息が詰まるような平日の都会暮らしを癒やしてくれる…
ここからカワムツの釣りにハマった。

発展

シーズン

数年やっていると、この釣りのシーズン開始は3〜4月ごろだと分かってきた。
魚は居ることには居るのだが、じっとしているらしい。水温や餌など動き出すためのきっかけがあるのだろう。
先走って2月に行ってみたこともあるが、夏にかなり釣れた場所でも、魚影はなかった。
湧水が出るポイントなど冬季でも釣れる場所はあるみたいなので、それは自分で探すしかない。

芝桜が咲いている頃にシーズン初キャッチ

終わりは10~11月頃。コートが必要になってくるタイミングで辞め時となるが、そのころには海でメバルが釣れだすので、ライトゲーマーはチャビングを始めさえすればターゲットに事欠かない(笑)

狙い方とタックル

釣り方としては至ってシンプルで、投げて巻くだけが基本。
沈めることもあるが、水面直下を引く感じでよい。川下に向かって投げて引いてくる。

カサゴと同じで、デカいのから先に食ってくることが多い。
逆に言えば、1匹目が小さいというのはそういうこと。

気を付けたいのは、意外と警戒心が強いこと。
水面には極力近付かない方がよい。
なのでディスタンス=飛距離が必要で、ある程度レングスは必要。とはいえアキュラシーも欲しいので、両者の妥協点として6ftくらいの柔らかいロッドがいいと思う。

最初はFLB Record Breaker59MLでやっていたのだが、バイトが大きくないと弾く事が多かった。
一旦極端に振ってみよう!と、16イプリミの56XXUL-Sを導入したところ、オートマチックに掛かるようになった。ただべナッべナで投げ感はよくないので、どちらが絶対の正解とはまだ自分でも分かっていない。

ラインはPEの0.2号+3lbリーダーか、ナイロンの2lb程度。
なるべく細いほうがよい。
この釣りはライトゲームよりもさらに軽い次元の釣りで、いわばミクロゲーム。豆アジングをやるようなイメージがマッチしていると思う(メバルプラッギングは重いイメージ)。

リールは1000~2000番など、自分の手持ちのうち最小のでよい。
自分はイグジストSFの2000SSを使っており、最近ルビアスなどにも展開されたSFシリーズはこの釣りに合っている気がする。
魚のパワーは心配ないので、いかに身軽に直感的に楽しめるか、で選びたい。

ルアー

ルアーは何使うよ?となる。今のところのスタメンはこんな感じ。

左から、

①トラウトラップ(ライゼンバイト)
②マイクロスプーン(0.9g)
③豆ミノースタビライザ(手のひらアジ)
④スピナー(AR-S, SMITH)

 

特に、ライゼンバイトのトラウトラップは面白い。これはサブサーフェス系のルアーだが、上4つの中で一番アタリが大きく出る。しかもトップ。大物がいると分かっている場所で投げると水面爆発で興奮する。
購入から納期まで少し時間がかかるので、早めの購入が吉。

マイクロスプーンは鉄板。
棒引きでも良し、デジ巻きでリアクション的に食わせることができる。色は、経験則だがアカキンあたりが外さない。

 

豆ミノースタビライザも素晴らしい。アイスラッガーよろしく付いたフィンがバイブレーションを生み、魚を寄せる。基本は20mmで、変化球として14mmがあるとよい。
ただ少し高価なので、取り扱いには注意。
ちなみに、沖縄の海沿いで使うとめちゃくちゃいい思いができるはず😉

スピナーはサーチに有効。
ブラックバスのアングラーがひとまずスピナーベイトを投げたがる気持ちが理解できる。光るブレードが魚を寄せる、ミクロゲーム内のサーチ番長。
ただ水域によってはスモールマウスバスやウグイなど少し大きめの魚がゲストで来るので、リーダーを太めにするのがいいかもしれない。

フック

なお、ハリはゴールデンミーンの「UCフック」に変更するとよい。ルアー自体はエリアトラウトのものが流用できるが、フックのサイズは流石にtoo muchである。
袖針を管付きにしたようなUCフックが、今のところ最適解のように思う。
使うスプリットリングも極小で!

太さもこんなに違う

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今年やってみたいこと

2025年も1月で、シーズンインにはもう少し時間がある。

今年やってみたいことは、もっと荷物を減らして身軽に釣りができないか、ということ。
ちょうど縁あってLuckさんからOMF-46Sを譲っていただいたので、これを試してみたいのが一つ。ショルダーバッグに入るサイズで、散歩感覚で釣りに行ける。

さらには、アプローチの変化。
おそらく、カワムツほどの小ささになると、ルアーで狙うよりはフライの領域になってくる気がする。まだやったことがないので、これにも挑戦してみたい。

 

あとは願わくば、原点である六甲山で、もう一度竿を振れたらな…

終わりに

最初は何でもingをつけるのは…と「チャビング」呼びするのに抵抗があったが、「適切な名称がないと業界で浸透しない」とレオンさんが言っていたのが腑に落ちた。
いま、港湾部の海釣りが各地で出来なくなっている以上、これからは淡水への流入が増えてチャビングの脚光も強くなっていくのではないか。
業界で浸透すれば専用品も開発されやすくなり、我々アングラーもより使いやすいタックルにありつけるようになる。
今年も楽しみつつ、探求していきたい。