海釣りメインで過ごした青春時代。
しかし淡水の釣りを知らないままというのは、あまりに勿体ない…
- ブラックバスは釣りたい!が、…
- 宮城アングラーズヴィレッジ
- 午後券(12:00~17:30)を目指して
- 3つのレイク
- フィネスでもパワーでも。でもどちらかというとフィネス寄り?
- シラスビームで巻き返し
- 「デカいメバリング」感
ブラックバスは釣りたい!が、…
ルアー釣りといえばブラックバス。ブラックバスといえばルアー釣り。
そんな代表的なターゲットを、いまだに釣っていない…なんということだ。
ブラックバスは特定外来生物に指定されている魚種ゆえ、人気のターゲットであると共に批判&駆除の対象にもなっている、かなりかわいそうな生き物である。
加えて釣り人のマナー問題も叫ばれ、釣り場自体も年々減少している。
しかし釣り自体の人気は下がらないから、
数少ない釣り場に人が押し寄せる➡魚がスレる&一人あたりの釣り場面積も減る、で、野良のブラックバスはなかなか釣れたもんじゃない。
今年冬に琵琶湖へ行ってみたが、釣果はゼロだった。
それでもブラックバスに触りたい!そんな場合に重宝するのが「管理釣り場」(釣り堀)である。
宮城アングラーズヴィレッジ
関東はそういった管理釣り場が、関西よりもかなり多い気がする。
野島防波堤のときといい、良い意味で「釣りはお金を払ってするもの」という文化が定着しているのではないかと思う。
今回選んだのは群馬県は前橋にある「宮城アングラーズヴィレッジ」。ブラックバスのほか、多彩な外来種を釣ることができる管理釣り場である。
料金を払えば、そこに必ずいる魚たちを、合法的に釣れるというのは、精神衛生上良い気がする。
東京から行くなら東武線の特急がおすすめ。「りょうもう号」で赤城駅まで行き、赤城駅からは上毛電気鉄道で大胡(おおご)駅まで。
大胡駅からはデマンドバス(事前予約要の大型タクシー)で「石川モータース前」バス停まで繋いでもらうといった具合である。予約はネット上からでも可能だったので、それを利用した。
まあ、遠いこと(笑)
午後券(12:00~17:30)を目指して
今回は行きは在来線、帰りは在来か特急か、という行程を組んだため、管理釣り場のチケットは必然的に午後券(12:00~17:30)となった。
料金表を見ると、午後券は3300円(税込)。6時間近く釣りができてこの価格は、かなり割安だと思う。
帰りの電車は、その日の釣果が良くて気分も上々だったら特急課金、ということで(笑)
デマンドバスは、いわば大型タクシーなのだが、料金は一律210円と破格。
同じ時間帯に入った予約に応じて乗客が乗り合う形式だが、今回で言えば帰りのバスは乗客が僕1人だけだったので、つまり個人タクシーを200円そこらで使えたということ。
お得すぎ!
バスを降りると、管理釣り場までは徒歩3分くらい。目立つ看板があるので迷うことはないと思う。
入り口付近の小屋で釣券を買う。この券は紙製ではあるが、帰る際に返却する必要があるため、なくさないように。
3つのレイク
この管理釣り場は、3つの池から構成されている。
下段:トラウト・ブラックバス・キャットフィッシュ
最下段の池は、ナマズ(キャットフィッシュ)がいる。今回は時間的に釣れなかったけど、夜になったら釣れそうな気がする。
冬季はトラウトで盛り上がりそう。
中段:ブラックバス・ストライパー
最も広い池。中央に放水塔、キワにはブッシュありと地形変化が多め。ブラックバスも目視できる。
ストライパーという珍しい外来種もいるそうで、日本ではここでしか釣れないんだとか。なにか特別な許可などがあるのだろうか…
上段:ストライパー専門
いかにも野池らしい(悪く言えば生命感がない?)エリア。
ド濁りの水といい、僕のイメージする「ブラックバスの釣り場」そのものだった。感動。
フィネスでもパワーでも。でもどちらかというとフィネス寄り?
今回は一番大きな中段のバス&ストライパーレイクをメインに攻めることに。
予習した感じ、メバル・アジのようなフィネスタックルのほうが釣れやすいとのことだったので、それしか持っていない自分には好都合(笑)
さて肝心の実釣ですが、開始1時間、なにもアタリがなく…
いつもカサゴを狙うときに使うライトワインドで攻めるのですが、笑えるほどアタリがありません。カサゴなら3回ジャークしてカーブフォールさせれば、ココンと小気味よいアタリを奏でてくれるのに…
そういえば動画で見た感じ、ブラックバスのワーミングは、ちょんちょんと静かにアクションさせていたような。周りで他に釣れている人も、水草のキワに静かに落とし、シェイクさせている…
しかも、使っているワームの大きいこと。本物のミミズのごとく、6インチはゆうにある。しかしそれでも食ってくる…
大きすぎるワームには食ってこないという、ライトソルトゲームで培われた固定観念を、根底から変えなければなりませんでした。
シラスビームで巻き返し
しかし、僕のワームボックスにはそんな大きなワームはない。しかも大半が月下美人系で、フグ対策のため硬質である。
しかし右下に、そのとき僕が持っていた手札のなかで最もライブ感のあるワームがあった。それが月下美人「シラスビーム2インチ」であった。
「このテロテロ具合なら、イケそう!」カラーは最もシルエットがはっきりするであろう、真っ黒の「イカゴロブラック」をチョイス。
自分でも驚くほど、読み通りであった。
どうやら足元にある水草は浮いているだけで、その下は空洞らしい。つまり日中の暑さを避けにきたバスがうようよいる。
そこにシラスビームを付けたジグヘッドを中層でフワフワ。軟質なワームが小魚に見えたのか、数匹が争うように猛然と食ってくるではないか…
ブラックバスは、名前に黒が入っている割に体表はグリーンであるから不思議であった。
しかし、その目は真っ黒。もしかしたらここから来ているのかも知れない…
実際釣ってみてどうだったか。
引きは海のロックフィッシュとは違い、徐々にブーストがかかるタイプなのかな。後半、釣り人がランディングしようとするときに諦めずバーっと走るので面白い。
それもだし、よく曲がって割と大きな魚でもいなしてくれる、マイタックルはやっぱり優秀だ…
同じ管理釣り場なら、トラウト用のルアーでも釣れるんじゃない?と持ってきたCD1リップレス(笑)でも。
どうやらただ早巻きするだけでも食ってくるっぽい。また、たまに管理人さんが来て巻く餌は3センチほどの稚鯉なので、このくらいのサイズのミノーはここのバスたちにとってたまらないのだと思う。
しかも中央の放水塔付近は酸素の流入がいいからか、活性の高いバスがルアー着水と同時に食ってくる、まさに「落ちパク」状態。楽しくないわけがない…
「デカいメバリング」感
さて、ここまで読んでくれた人の中には気付いた人もいるだろうが、この管理釣り場はフィネス寄りのタックルで狙うほうが釣果が伸びやすそう。
いわば「デカめのメバリング」感がある。巻いても釣れるし。
もちろん、そこにバスが居ることは確かであるから、普段は使わないような冒険ルアーで遊ぶもよし。それで釣れたら、アドレナリン爆発。
は~、実に楽しかった。これまでバスを釣ったことのない人でも楽しめるはずなので、ルアー釣りに興味のあるかたはぜひぜひ!