メッキという魚が好きだ。
ライトゲームの好敵手であるが、本州でのメインターゲットであるメバル・アジとはまた違った魔力がある。
小型のミノーをぴょいと投げて、腱鞘炎を恐れるほど細かくトゥイッチ。
細かいほど短い移動距離でギラつく。その明滅が彼らにとっては堪らないらしい。
トゥイッチで胴まで撓った竿が、ある時、止まる。
「水中の橋に引っ掛かった？」と思った瞬間に、ドラグからギギギと猛烈な音が…
その魔力に引き寄せられて、僕は毎年沖縄へ行く。
べつに、沖縄まで行かなくても釣れるそうだ。
それでも、メッキのような小魚を手にするためだけに遠くまで行くこと自体に、不思議な喜びを感じてしまう。
彼らは神出鬼没で、とかく飽き性。
何もないところに放ったミノーにワラ〜っ！湧いたと思いきや、次のキャストでは無視を貫く。
そして、何度も同じポイントに通うと分かるのが、意外と居着いている。
1投目は、ほぼ釣れる。
でも2投目からは、居るのに釣れない。どうなってるの…？
今年はメッキの中でも、初めてカスミアジと会えた。
こいつ、目が良すぎるな。ルアーまで10cmというところまでは超ハイテンションで来るが、それより近づくとなぜか踵を返される。冷静になっちゃう。
昼間は絶対に釣れない印象を受けた。
竿はトラウトのミノー系のような、レギュラーがよさそう。
5gで胴から曲がるくらいが非常に気持ちいい。
最近のメバル用だとアジングロッドの色が強くなったので、今自分が買うならエリアトラウトのULくらい？
操作性もだけど、飛距離もそれなりにほしいので6ftくらいがよさげ。
リールは、意外とハイギアは合わない印象なのでノーマルが好き。メッキは泳ぎが早いようで、諦めも早い気がする。
目もいいので、PEは0.3にリーダー5LB。心細いのはドラグワークでカバーさ。
ルアーはリュウキ38sか、亀ミノーシリーズが好き。
市販のメッキに効くルアーとされているものは50サイズが多いけど、ちょっと大きすぎる印象がある。
少し落とした40くらいでまず居るかどうかサーチして、いるなら20くらいの小粒で勝負する。
色は、どうせすぐ飽きられるので、目立ってナンボ。チャート、オレキンで！
「じゃあ1つだけ選べ」と言われたら、、カメジグを選ぶかな。これは本当にエグいルアーなんじゃないかと思う。
加えて、こういうルアーを使うと、やっぱり針選びって超重要だと再確認させられる。
もちろん、デカめのルアーでデカメッキ狙うのも面白い。
神出鬼没かつ飽き性な、気難しい魚なので、なかなか出会えない。
ただそれでも、この小さなビッグゲームの魔力には、しばらく虜になりそうだ。
