釣りを始めたい、となっても、まずネックになるのが「何を揃えたら良い?」
経験期間が長くなるほど、初心者のころに釣具へのカンがなかったことで苦しんだ思い出を忘れてしまうもの。
今回は備忘録的に、「予算2,3万円でゼロから釣りを始めるなら何を買えばいいか?」についてアレコレ妄想していきます。
※今回、釣種は僕の好きな「ライトソルトゲーム」に指定させて頂く。これにマッチしたタックルは、ルアーに限らず小物釣り全般に流用できるので!
【タックル編】
まず「タックル」とはなんぞや、といいますと。ラグビーじゃないです
人によって定義が変わったりしますが、僕は
・ロッド(釣り竿)
・リール(糸巻くやつ)
・ライン(釣り糸 リールに巻きつける)
の3種類の総称と認識しています。
それぞれの相場ですが、釣りを10年以上やってきた体感としては、
ロッド、リールはどちらも5000円くらいから使える物になる。
1万円を超えると性能的にはもう十分。それ以上は、趣味の領域。
ラインはケチってはいけない(150m3000円などが無難)
です。
なので最低でもロッド・リールは5000円以上を買い、ラインは少しリッチなものを買えばよろしいかと。
結局、魚が見て食いつくのはルアーで、釣り人と魚をつなぐたった一本の線がラインなので、お金をかける優先順位としては
ルアー>ライン>>ロッド・リール
です!
ロッド
基本的にAmazonで「メバリング ロッド」「アジング ロッド」と検索し、予算に合わせてサイドバーで価格を絞り込み、高い順から見ていくのがよろしいかと思います。
実際に見て判断したい場合は、釣具屋に行って店員に予算を伝えた上でレコメンドしてもらうのがいいでしょう。
僕としては、長さは6ft後半くらいのが取り回しがよくて、アクションもアタリも取りやすくていいと思っています。
参考までに、僕が良いなと思うロッドのリンクを置いておきます。
(というか、基本的にDAIWAの月下美人シリーズを買っておけば間違いはないと思います…それくらい、覇権的。)
DAIWA 20月下美人 メバル 610-S
僕がメバルのルアー釣りを始めた10年前は、このスペックなら3万円で売られていても安かった気がする。これが1万円で変える時代とは恐ろしい…
グリップ周りが紅すぎるのが、少し気になるけど。
【ファイブスター】CBアジニスト LEGEND 6.10
やっぱりこのロッド好きだった…
感度もそうだし、少し重いがゆえにバランスがすごく取りやすい
1万円そこらで買えるロッドとしては、最もいい思い出があります。また買いたい。
このロッドについては以前記事で熱く語ったので、ぜひ。
リール
リールは結構素直で、基本的に高いものほど性能が高いです。それでも最近の1万円以下のリールは、上位機種に使われている技術のトリクルダウンですごく良いものになっている気がする。
リールを作っているメーカーで大きなものは、実は3社しかなくて。その中でもシマノかダイワか、になるでしょうね。
僕はダイワのほうが造形が好きだけど、いつかシマノの最上位リールも使ってみたい派。
シマノは低価格帯だとデザインが微妙なんです。手抜き?
リールにもサイズがあるんですが、ライトソルトゲームなら2000番か、2500番かを選ぶと良いです。
僕も最近は2500番の良さにハマっていて、理由は
・少し重いので、タックルバランスを取りやすい(持ち重りの軽減)
・1回転あたりの糸巻取り量が多いので、大物が来たときにも対応できる
まあこのへんは好き好きです。
あと、絶対にシャロースプール(浅溝)のものを選ばないといけません。リールの番号の後ろに 「S」が付いてるやつ。
ノーマルだと溝が深すぎて、下糸が必要になるんですね。
DAIWA 20 月下美人X LT2000S
さっき掲載した月下美人(ロッド)に合うように、ダイワさんはリールも出しています。ニクいね
ルックスは完璧です。欲を言えば2500番もラインナップしてほしかったな
DAIWA 20レブロス LT2000S
たぶん使えるリールの中では最も安いかも。
僕も昔レブロス使ってましたが、こんなにカッコよくなかったのを覚えています。これ、13セルテートみたいなカラーリングじゃんね。
ひとつ面白いのが、このレブロス、先程掲載した月下美人X LT2000Sとベースが同じらしいんですね。もちろん差異点はいくつかありますが、品質をそれほど落とさずに値段を抑えられることができるかもしれあせん。
ライン
ラインはPEライン使っちゃいましょう、最初から。だって結局いつかは使うことになるんだもん。
PEラインは編糸で伸びないため、感度と強度に優れます。ほかの糸よりも細いのに同じ強度を実現できるということです。
一方で擦れる系のダメージにはめっぽう弱いので、先端にショックリーダーという、擦れに強い別の糸を結びつける必要があります。
手先の器用さが問われます。
結び方はFGノット(難しい)、電車結び(わりとかんたん)などありますが、正味電車結びでも大丈夫です。僕も出先で糸が切れたら、時間もったいないのでこれで対応しています。
よつあみ(YGK)エックスブレイド X4 0.4号
最近僕がよく使っているPEライン。よつあみブランドなのでモノは確かです。
PEラインなのに表面ツルツルなので、気持ち飛距離が伸びてる?かも。おすすめです
ショックリーダーは何でもいいですが、太さは1.5号くらいがよろしいかと。
【ルアー編】
釣りにおいて最も重要なルアーです。
5万円の竿を悠々と買える人と、同じ道具を使うことは難しくても…ルアーは(そこまで高くないので)同じものを使うことができる。
ここはケチってはいけない。
ライトソルトゲームでは、まずはじめにはジグヘッド&ワームでの釣りを覚えましょう。よくイメージされる魚型のルアー(“ミノー”などという)は、最初は使わなくていいです。高いし、難しいので。
ジグヘッド
10年前は「基本的に1.5g、重くても2g」と、如何に軽いジグヘッドを使うか、軽いジグヘッドを操作できるか…みたいなところを競っていたように思います。
でも最近になって、「実はもっと重いジグヘッドでも普通に釣れるんじゃないか?」と意見が変わっていて、僕も半信半疑で試してみたところ大当たり。
3g、5gという、当時からすれば「超ヘビー」なジグヘッドでも、良型アジが釣れたんです。一時は「1g以下じゃないと釣れない」なんて言われていたこともあって、自分が何やっているのか分からない…と苦しんだことを思い出し、あのときの苦労はなんだったのか…😅
なので、初心者の方、恐れず3gなど重いジグヘッドを使いましょう。
そこでおすすめなのが尺ヘッドD。
Jazz 尺ヘッドD 3g 漁師パック
基本的にジグヘッドは「5個450円(90円/個)」くらいの相場感ですが、この漁師パックは20個1400円(70円/個)とリーズナブル。
大好きです。
ワーム
ワームは先程も登場した月下美人シリーズ一択な気がします。
僕が特に好きなのが「ビームスティック」「ビームフィッシュ」「シラスビーム」「ソードビーム」の4種類。
色は様々ありますが、僕は「煌クリア」、「ちりめんじゃこ」、「玉露クリア」が好き。玉露クリアのような抹茶色のワーム、昼だとなぜかすごく釣れるんですよね…
ワームについては以前も書いたので、ぜひ読んでください。
【小物編】
のこりは必要な小物編。意外と必要です
ハサミ
ラインを切ったり、いろいろ出番のあるハサミ。普通の糸なら普通のハサミでいいんですが、PEラインを切る場合は専用の釣り用ハサミが便利です(普通のハサミでもギコギコすれば切れないことはないです)。
あとはフォーセップ。活性が良いと魚はルアーを飲み込むことがあるので、これがあると針外しがはかどります。
フィッシュグリップ
たまに、体表に毒のある魚も釣れます(ex.オコゼ)。
体表がヌメヌメで滑る魚も釣れます(ex.ベラ)。
後者はまだしも、前者は触るとエグいくらい痛むので、魚を挟むハサミとしてフィッシュグリップが必要です。ハサミなんぼ要るねん
ルアーケース
ルアーは基本ルアーケースに入れる。
これはパッケージのまま釣り場にルアーを持っていって、風に飛ばされゴミになることを防ぐ意味も込められています。
「俺は大丈夫」って、そういって何回ルアーの箱を海のゴミにしてきたでしょうか。
1000円くらいで買えるので、ぜひ
全部で〇〇円
さて、これらを合計すると、
だいたい2.8~3.3万円になりました。
厳密に言えばこれに救命胴衣(1.5万円くらい?)が足されますが、道具だけ見れば結構リーズナブルに始められることが分かりますね。
ただ気軽に始められる釣りだからこそ、マナーもそこそこに…では、良い釣り場がどんどん無くなってしまいます。
立つ鳥跡を濁さず、のごとく、ゴミを残さずキレイに釣りをしたいものです。
予算「10万円」だったら?
こちらをチェック!