ユウのよしなしごと

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【アジング/メバリング】ライトゲームで使える最軽量ロッドはどいつだ!?(~2020年10月)

最近、「沖堤防なら釣れる」と確信を持ち、ルアーフィッシングに再熱している僕。

数年間買っていなかったロッド・リールなどのタックルやルアーもバカスカ買うようになり、再び「釣りバカ」になろうとしています(笑)

 

僕がよくするのはメバルやアジを狙うライトソルトゲームというもの。対象魚が比較的小型であるぶん、竿やリール、ルアーも小型で軽いのです。
なので、1日中やっても比較的疲れにくく、またコストも安いというのがお気に入り(シーバス用のルアーは平気で1個2000円とかしますが、ライトソルトゲームならジグヘッド&ワームで高くても1セット200円くらい)。

ここで気になるのが、「最近のタックルってどこまで軽くなってるの?」です。

数年前のハイエンドはいまのミドルグレードに

僕が一番熱中していた5年前なんかは、例えばロッドは60g台だと「超絶軽い」と言われていました。その分高く、メバル・アジを狙うのに6万円、とか…(何匹釣ったら元とれるのサ)

だから先日、パックロッドの「月下美人MXモバイル 610L-S-5」を購入する際、カタログスペックを見て驚いたものです。

「自重、67g…⁉」

定価3万円台のロッドとはいえ、5ピースのパックロッドですらこの数値。
タックルの日進月歩の凄さを実感しましたよ。 

www.yoshinashigoto.com

この調子で、「当時でその水準なら、現在はどれほど進化しているのか?」気になったので、ライトソルトゲーム用ロッドを販売している各有名メーカーを調べてみました。

ただ、軽くするだけなら極端な話、1フィート(約30センチ)のロッドでもよくなってしまうので、今回は実用的な長さと言える「5フィート」(約150センチ)以上という条件を設けました。

 

そうそう、5年前なんかは「豆アジング」「ジグヘッド単体」専用ロッドとうたって、5フィート台のロッドが各メーカーからボコスコ発表されていたのです。
当時の僕はお金がなかったのと、「そんなに短くてもデカいの掛かったときにやり取り大変なだけじゃね?」と思ったのでスルーしましたが(笑)
バーチカルにアプローチできるボートから釣るなら、取り回し良くてメリットがあるとは思うんですけどね👍

今回調べていると、4フィート台のロッドもホントに結構ありました。いつか3フィート台とか、渓流用ロッドみたいな長さのアジングロッドが出来るのかもしれませんね(笑)

 

 

では、いってみましょう!

 

 

Soare XTUNES58SUL-S(シマノ):56g

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画像出展:シマノ

軽量ジグヘッド特化型。オススメは1g以下のジグヘッド。タフテック∞採用のしなやかなティップで軽負荷時の微妙なもたれを演出。ルアーをついばんだだけか、フックも吸い込んだか、ティップで判別可能な繊細を極めんとするアイテム。

・販売:2020年
・価格:48,500円(税別) 
・全長:1.73m
・継数: 2
・ルアー範囲: 0.3~6g
・ライン範囲 PE0.1~0.4号(ナイロン1~3lb)

シマノのライトソルトゲームカテゴリ「ソアレ」シリーズは最上位機種「エクスチューン」がランクイン。
十分軽量ですが、シマノはそこまで軽量化に躍起ではないような…?イメージがあります。

それよりかは「カーボンモノコックグリップ」「Xガイドエアロチタン」など、シマノオリジナルの技術がてんこもりで、ルアーウェイトにも余裕があるのでいろいろ遊べそうですね。

エラディケーター リアルフィネス ERFS-54ULS-TZ (アブガルシア):53g

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画像出展:アブガルシア

超軽量、高感度の接近戦用ショートギア     
トルザイトリングのマイクロガイドシステム搭載で超軽量、超高感度を実現。
TAF製法のブランクスの良さを最大限、引き出しています。
アンダー1gのジグヘッドの操作性、分かりやすく言えば0.1gの重みさえ感じとれる高弾性ショートソリッドの絶妙な入り具合。
圧倒的な操作性と超絶感度、ラインスラッグの少なさでアジを完全包囲。
ショートレングス化に伴いワンハンドキャストとブランクタッチが容易。
アベレージサイズのアジの数釣りに最強なショートロッドで接近戦には欠かせないモデルです。

・販売:2019年
・価格:37,000円(税別) 
・全長:1.62m
・継数: 2
・ルアー範囲: 0.1~3g
・ライン範囲 ~0.3号

アブからはエラディケーターがランクイン。
ブランクスタッチに特化したリールシートが目立ちます。
エラディケータ―といえば、最初のモデルではリールシートが全部コルクだったのが思い出されます。
開発担当は林健太郎さんで、そのころは「ブランクスタッチしないほうが感度がいい」と話していたと思いますが、現在は違うのですかね。

【番外編】Super CORTO AT 692UL-HS-AT (オリムピック):53g

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画像出展:オリムピック

アジングロッドシリーズのフラッグシップモデルである「スーパーコルト」が極限性能追求のため、製造過程の重要な役割を果たす焼成工程を、オートクレーブ製法にて加工。レーシングカーなどの極限性能が求められるオートクレーブ製法のノウハウは東レ・カーボンマジック(株)と共同開発する事で、課題を一つずつクリア。従来製法よりも、より低樹脂の設計が可能で、より高品位・寸法安定性に優れた仕上がりが可能となり、まさしく極限性能のブランクスを手にいれました。また、より個性を際立たせるため、メタルカラーもオリジナルカラー+4色から選べる特別仕様。 

・販売:2019年
・価格:120,000円(税別) 
・全長:2.05m
・継数: 2
・ルアー範囲: 0.5~6g
・ライン範囲:~4lb

オリムピックのライトゲームカテゴリといえば古参で有名ですが、これは「コルト」のスーパーモデル。
値段はなんと6ケタの12万円!こんなロッドあったんですね…

ほかの超軽量ロッドたちが5フィート台なのに対し、これは7フィートに迫る6.9フィート。
ここに値段の意味を感じますね…

ルナキア LK582S-LS(テンリュウ):52g

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画像出展:テンリュウ

超フィネスゲーム向けショートモデル
1g未満のリグの存在を感じられる超繊細なカーボンソリッドティップと、ターゲットの引きを堪能出来るアクションが魅力。
操作時は超ファーストアクションに感じ、負荷を掛ける毎に徐々にスローアクションに可変していきます。 超軽量のジグヘッド単体から、2g程までのスプリットショットリグと好相性。
フロロカーボンやエステルといったモノフィラメントラインの使用と、軽量化を狙ってバット部にはATガイドを採用。

・販売:2019年
・価格:35,000円(税別) 
・全長:1.72m
・継数: 2
・ルアー範囲: ~2g
・ライン範囲 ~0.3号(ナイロン~2.5lb)

使ってる人は少ないテンリュウ・ルナキア。
やはりATガイドは軽くていいと思うんですよね~

個人的にはリールシートが、握ったときに痛そうかな…?と。
フジのIPSリールシートが一番しっくりくると思うんですけども。

月下美人 AIR AGS AJING510UL-S(ダイワ):50g

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画像出展:PayPayモール

主戦場は漁港の常夜灯下。1gまでのジグヘッドリグを中心にゲーム展開し、食い渋るアジを攻略するためのフィネスモデル。掛けると胴まで入り込む可変テーパーによって、不意の大物にも柔軟に対応する。 

・販売:2019年
・価格:40,000円(税別) 
・全長:1.78m
・継数: 2
・ルアー範囲:0.3~5g
・ライン範囲:1~3lb

我らがダイワ最軽量のロッドは、ライトゲームカテゴリ「月下美人」の軽量モデル「AIR AGS」のアジングモデル。
名前の通り、ダイワオリジナルのカーボンガイド「AGS」を装備しています。

月下美人の高級帯には、昔SMT(スーパーメタルトップ)というチタンティップが採用されていたと思うのですが、こちらは現在EXにしか搭載されていません。「折れる」など悪評はたまに聞いていたのですが、感度がどれくらい変わるのか、一度は試してみたかったです。

Super CORTO AT 612L-T (オリムピック):49g

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画像出展:オリムピック

 

劇的進化を遂げた「ヌーボコルト・プロトタイプ」を、さらに軽量化を推し進めて開発をスタート!「トレカT1100G」、「トルザイトリングガイド」、「スーパークワトログラファイトクロス」といった最先端テクノロジーはもちろんのこと、ハイテーパーブランクスルーを導入することで圧倒的な軽さとパワーを身にまとい劇的進化を遂げた「スーパーコルト」。「軽さ=感度」という概念のもとブランクからガイド、グリップパーツにいたるまですべてにおいて徹底的に軽量化を施し、驚異の49g(予定値)を実現。反響感度と潮流の変化などの水中の情報を捉える感知能力は特筆もの!

・販売:2017年
・価格:65,000円(税別) 
・全長:1.85m
・継数: 2
・ルアー範囲: 0.3~4g
・ライン範囲:~3lb

型は少し古めですが、それでもアンダー50グラム。
これだけ軽くても6フィート台なのは、なにか5フィート台にしないこだわりを感じずにはいられません。

この竿には東レ製のT1100が使われていますが、これはピナレロ・ドグマにも使われている超高級カーボンですね。

SRAM UTR-58T-one-TOR"Swingman"(TICT):48g

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画像出展:TICT

"Swingman"=器用。ライトゲームにおけるさまざまな使用リグウェイト。
その中でも柔軟な極細0.9mmイノセントチューブラーティップを持ち、オーバー1g(2g~3gベスト) をメインとしながらも、ロッド全体を使ってリグウエイト幅を広く扱えるという"器用"な 一本がUTR58T。
ブランク及びロッドパーツは極限まで無駄を省きシリーズ最高、 究極の軽さと操作性を手に入れた、超究極チューブラワンピがここに誕生。

・販売:2015年
・価格:46,000円(税別) 
・全長:1.73m
・継数:1 
・ルアー範囲: 0.8~5g
・ライン範囲:PE0.1~0.3号

今ランキング唯一のワンピースロッドとなります。
なんと2015年、5年前のモデルですがアンダー50グラムを達成…!
TICT・スラムシリーズは昔からですが、変にこだわらず愚直に軽量化・先鋭化を目指していて、その探求心に惚れますね。

ただ、ワンピースなので…車を持ってる人しか使えないというのが惜しい点でしょうか。

 

SPRS-60XUL-S ファインセンサー(エバーグリーン):48g

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画像出展:エバーグリーン

軽量ジグヘッドリグに特化。先の先から曲がる極細ファーストアクションのソリッドティップが僅かなテンションの変化をとらえます。
1グラム未満…いや、0.5グラム未満のリグでもその存在や潮流を明瞭に感じながら細やかに操作することが可能。
小型魚とのやり取りも楽しめる超繊細な感覚のロッドながら、バットには十分な強さを持たせることで、いざとなれば尺オーバーのターゲットにも余裕のポテンシャルを発揮。 

・販売:2019年
・価格:53,000円(税別) 
・全長:1.82m
・継数:2
・ルアー範囲:0.1~2g
・ライン範囲:PE0.1~0.3号(モノフィラ0.8~2lb)

エバーグリーンのライトゲームカテゴリ「ソルティセンセーション」の第2期がこの「スペリオル」シリーズ。
昔から思ってたんですが、エバーグリーンのロッドは二つ名がカッコイイ!前期の長尺ロッドには「マークスマン」とか、男心をくすぐるネーミングセンスに溢れてるんですよね…値段も男心をくすぐりますけど…(?)

TREVALISM KABIN 506CS-tip (ブリーデン):42g

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画像出展:ブリーデン

妥協ゼロ。贅肉ゼロ。感度過敏。

感度、喰わせ、操作性を求め、ストイックに贅肉を削ぎ落とし、極限感性で造り込んだ「KABIN」。明確なアタリだけでなく、喰い上げ、抜けアタリ、気配アタリ・・・あらゆる喰いパターンで「最も感じ」「最も喰わせる」事を唯一高次元で達成するKABIN バリエーション。ティップセクションにはカーボンチューブラ、カーボンソリッド、チタニウムと、それぞれ個性的なマテリアルをテクニカルにジョイントし、過敏高性能をスポイルする事なく成熟させた「スリリング&ストイック真恋人」。 

・販売:2017年
・価格:オープン(楽天では32,450円(税込)) 
・全長:1.65m
・継数:2
・ルアー範囲:ZERO~5g
・ライン範囲:PE0.1~0.3号(モノフィラ1~3lb)

「68ストレンジ」など昔から名作を作り出してきたブリーデンの軽量アジングロッド「TK」シリーズ。

少し前に流行ったスケルトンリールシートが装備されていて、見た目からも軽量感があります(個人的にはスケルトンだと握ったとき痛いので苦手)。
5フィート台とはいえ、2ピースで40グラムに迫る自重はすごい… 

TKシリーズでは同じレングスで、ソリッド・チューブラー・チタンティップと3種類用意されていますが、カタログスペックではどれも同じ重さでした。

ラグゼ 宵姫「華」S54FL-solid(がまかつ):39g

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画像出展:がまかつ

アンダー1gのジグヘッドリグを駆使したアプローチを極めるフィネスモデル。操作性とレスポンスを優先した超ショートレングスに設定することでナノシェイクに代表される超繊細な操作が可能です。わずかな荷重変化の察知能力とルアーを吸い込んだ瞬間の僅かなアタリを捉えることができる反響感度性能を併せ持つ超センシティブカーボンソリッドを搭載しました。シャローレンジをよりスローに攻めることが可能なモデルです。

・販売:2017年
・価格:38,000円(税別) 
・全長:1.68m
・継数: 2
・ルアー範囲: 0.1~2g
・ライン範囲 PE0.1~0.3号(ナイロン0.8~1.5lb)

ついに出たアンダー40!マジですごいですね…

ほんとに、絞りに絞られたカーボンブランクスに超軽量チタンSiCガイドと超軽量リールシートを付けただけ…!

ワークスリミテッド SWフィネスTEF-55RX-Ti(バリバス):31.5g

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画像出展:バリバス

・販売:2020年(受注終了)

・価格:49,900円(税別) 

・全長:1.68m

・継数: 2

・ルアー範囲:ZERO~1.2g

・ライン範囲:1~1.4lb(エステル0.2~0.3号)

登場するやいなや瞬く間にアジングロッド最前線に躍り出た妖刀TFL。異次元の軽さ感度がショートレングス化によって未体験の領域に突入する。 チタニウムソリッドを搭載し、P/C/Gシステムもさらに極限化。打てば響くレスポンス&反響感度はMAXレベルに!!

31.5グラム!!

もはや「羽」という言葉がこれ以上に似合う竿はないかもしれません。言葉が出ないです…

画像を見れば、ロッドエンドにあるはずのEVAはなく、ただカーボンだけがそこにあるという。まさに「妖刀」です。

ワークスリミテッドは、かつて惜しまれつつも消えたロッドメーカー「ウエダ」に属していた職人さんが、バリバスで作りだしたモデルらしく。
確かにこれは使い手を選ぶ気がする…(シーバス掛かったら折れそう)

 

最近の超軽量スピニングリールに合わせると、タックル全体で180グラムくらいになるのでは?一昔前の「かなり軽量だ!」と言われたリールの自重まんまです(笑)
もう、一昔前のリールだけを持ってる感覚を得られる時代になっているということ…ここまで軽量だったら、変にダブルハンドルとか付けない方がいいかもしれませんね。

選ぶときは実用性も考えて

ここまで見てきましたが、2ピースのロッドがほとんどということにお気づきでしょうか。
もはや、ワンピースとの差はほとんどないと言っていいでしょう。

そして、最後のバリバス・ラグゼのようにべらぼうに軽いロッドもある反面、シマノ・ダイワのように過度な軽量ロッドは製造しないメーカーもある様子。
軽量化戦争には終わりがなく、それを突き詰めるとかえって実用的ではなくなるという判断でしょうか。


いずれにしても、自分の思う用途と、実力と、折れても泣かない強靭なメンタルを用意してから買った方がいいと思います(笑)
しかし、ほんっとに進化してるな…