ユウのよしなしごと

アウトドアで生活を豊かに。

”ミニマリスト”より”ゴルゴ13”になりたいのかもしれない

僕は2020年ごろからミニマリスト寄りの生活を実践してみて、早3年目。

ミニマリストしぶ、ROLAND、ニシムタハジメ、マコなり社長、トーマスガジェマガ…いろんな動画や書籍を見て勉強し、実際にやってきたつもりです。

 

しかし、微妙にしっくりこない部分がある。
それはなぜだ…?と問い続けているうちに、現時点での答えのひとつにたどりつきました。

『ゴルゴ13』に学ぶ

それが表題にもあるように、「”ミニマリスト”より”ゴルゴ13”になりたいのかもしれない」になるのですが、まあ他人からしたら「なんのこっちゃ」だろうと。

 

『ゴルゴ13』は超有名な漫画なので語る必要はないと思いますが、「ゴルゴ13」というコードネームで暗躍する殺し屋が主役の劇画ですね。

彼は殺し屋なので主にライフル(銃)を使いますが、その銃は「アサルト・ライフル」と呼ばれる、一般的に彼のように遠くからターゲットを狙い撃つ、狙撃を主にする際には使われない種類の銃を使っています(具体的には、「M16」というアサルト・ライフルを特別にカスタムしたもの)。

www.tokyo-marui.co.jp

なぜ、彼は狙撃をメインにしているのに、アサルト・ライフルであるM16を使っているのか?

劇中でも大きな謎として取り扱われていましたが、「激突!AK-100vsM16」という回でその理由が明らかになりました。

onihei-fan.com

あらすじを言う前の、前提条件として、M16にはAK47というライバルがいました。

アサルト・ライフルが本格的に軍事利用されたのは冷戦真っ只中で、アメリカはM16を、ソ連はAK47というライフルを開発しました。

M16は撃ったときの反動が少なく命中精度に長けるが、複雑な構造のため泥などが銃に混入するとすぐ壊れるという欠点を持つ。

対してAK47は逆で、撃ったときの反動が大きく命中精度に欠けるが、単純な構造のため壊れにくいという長所を持つのです。ここまでキレイに対照的なのも珍しい。

冷戦終了後も両銃は使われていますが、冷戦終了後に各地で発生している紛争では、どの軍もAK47を使っているということもあるほど、AK人気がすさまじい。だって、その銃を使うのは素人ばかりで、壊れにくいほうが優先だから。。。

ということでロシア軍はAKシリーズに全幅の信頼を寄せているが、劇中では「あのゴルゴ13は『M16』を愛用している」「ゴルゴ13がM16を使っていることが、この銃の人気を支えている」。

つまり、ゴルゴ13を倒せば、AKシリーズは完全にM16を上回っていると証明できる。ということで、ロシア軍が彼を罠に入れ、暗殺しようとする…というのがこの話です。

 

 

(この回はあまりにも有名なのでネタバレしますが)結局のところ、M16を持つゴルゴ13をロシア軍は倒せませんでした。

さらに、この戦闘にはAK47の開発者自身も見学に来ており、戦闘が終わった後、ゴルゴにAKの銃口を向けながら「なぜM16を使い続けるのか」と問います。

彼に殺意がないことを知りつつも、銃口を向けられていること、そしてその理由を知るのは彼だけにしておくために、ゴルゴは懐から投げナイフを彼にほうり、こう語るのです。

 

「俺は、ひとりの軍隊だ…」

 

ひとりの軍隊

これはどういう意味かと言うと、フリーランスの殺し屋であるゴルゴ13は、世界中のいろんな組織からその生命を狙われています。

だから、メインの狙撃ができなければ話にならないし、複数人から急に襲撃されても良いように連発できる銃でもあってほしい。守ってくれる仲間はいないから、1人ですべてをこなす必要がある。
そのほか、いろんな要望を加味して現状最適解であったのが、命中精度に優れ狙撃にも耐えうるアサルトライフル:M16である、ということになります。

 

これは自分自身も最近、道具について思うようになりました。

「汎用性は専門性に勝る」

いきなり釣り関係の話になりますが、僕がtulalaやHuercoなど「バーサタイルロッドを本気で作っている」会社のプロダクトに憧れるのは、ここが原因なのかもしれない。

2本の手で同時に扱えるのは、1本の竿だけなんです。本気の1本が欲しい…

モノどうこうより、自分

また、ゴルゴ13はこれだけM16を愛用しておきながら、特定のM16にこだわりません。

現場から逃げる際に邪魔なら躊躇なく捨てるし、どこか不備があってもフルメンテしたものに取り替える。

そしてM16では手に余る任務なら、必要に応じて別の重火器を使い捨てる。

 

これも、彼が「自分の肉体さえあれば、特定のモノにこだわりを持たなくていい」と考えているからではないでしょうか。

関連して、僕の職場にいらっしゃる「これはプロフェッショナルだな」と思うプログラマの方も、すべての開発環境や設定をクラウドに上げているので、特定のMacbookにこだわりがありません。
雨で濡れておじゃんになったり、息子に踏みつけられてディスプレイが割れても、「翌日Apple Storeに行けばいいじゃない」精神…!

自分の能力を高めるほど、こういったモノ関係のストレスから解放され、究極の自由や自信、余裕を得られるのではないか、と思います。

第一次フェーズ終了

モノを増やさない、モノを減らす、モノを大事にするフェーズは、とりあえず終わったのかなと思います。

次は「モノにこだわらない」をテーマに、日々行動していければ…何か世界が変わって映るかも知れません。