ユウのよしなしごと

アウトドアで生活を豊かに。

釣りは”安い趣味”なのか?

よく、釣りは「安い」「お手軽な」趣味とされることがある。

しかし、それは本当なのか?

道具として

釣りはある程度、道具を揃えることが必要な趣味である(レンタルすることはできるけども)。

その道具はピンキリで、ファミリーフィッシングで使うような”ある程度”の質のものであれば、全て揃えたとしても5000円くらいに収まるかも知れない。

もちろん、上を見ればキリがない(以前体験した鮎釣りの竿には、ウン10万円ほどのものがゴロゴロ存在する)。

www.yoshinashigoto.com

もちろん使ったからにはメンテナンスが必要で、それにもお金がかかるし、それをしなかったらしなかったですぐ壊れて、またお金がかかる。

釣行費として

家の目の前が釣り場、というロケーションに住んでもいない限り、家と釣り場にはある程度のディスタンスがあるはず。
徒歩や自転車で行くか?車で行くか?鉄道やバスなど公共交通機関で行くか?いずれにしても、ある程度の時間とお金がかかる。

また、「その場所で釣りをするためにかかる費用」も、忘れがちだが掛かってくる。
河川のなかには漁協が管理しているものも多くあり、そのエリアで釣りをするには漁協券を買う必要がある(1日数百円〜1000円程度)。
鮎釣り人は年間数万円を年券として支払っている。

船釣りをするにも、1回あたり数千円〜数万円掛かってくる。

沖堤防に行くにも、渡船代が数千円掛かってくる。

釣り堀に行くにも、利用料として数千円掛かってくる。

もちろん「毎度の釣りにいちいち支払っていないぞ」という意見もあろうが、その場所の管理者のご厚意や、黙認のうえに成り立っていることが多い。

決して”安い”わけではない

道具にも、釣りに行くたびにも相当のお金がかかる、釣りという趣味。

それでいて「行っても釣れる保証はない(効用が得られる保証はない)」のだから、冷静に考えればパチンコよりもドきつい趣味である(これを回避するには、効用の定義を「魚が釣れた」以外の者に変える必要がある…)。

例えば、PlayStationのようなハードゲームのばあい、オンライン対戦をするには課金が必要としても、月1000円内。いまのように暑い季節、クーラーの効いた室内で快適に遊べるゲームと、暑い中行っても成果が得られるかわからない釣りをどちらを選びますか?という話になる。

 

決して安いわけではない、このめんどくさい趣味が、現在空前のブームになっていることが不思議でならない。

もしかして、始めたはいいが、この面倒さに気づいた瞬間に辞めてしまう人が大半なのだろうか?