朝6時、徐々に外が明るみだす。
朝マズメである(ガチャ)
朝マズメは不発に終わる
出入り自由の宿だったので、釣り道具だけ持って外出。
なんと言ったって、旅館の目の前が釣り場ですから!
しかし、期待とは裏腹に、アタリすら無い。特に根掛りすることもなかったから、底はかなり砂地なのかも?
夏場は投げ釣りでもしたら、キスやハゼがかなり釣れそう。
寒さに負けて、1時間ほどで引き返す。朝ごはんは7時半だから、それまで二度寝するのだ。
釣り旅×島旅
朝からこのクオリティだから、島の旅館はたまらない。
食べつつ、今日の作戦を立てる。
今日は家島諸島の「坊勢島(ぼうぜしま)」に船で渡り、釣りをするのだ。
個室にはWi-fiもない、まさに昔ながらの旅館。
旅の間くらい、デジタルから離れるのもオツなものだろう。
ご主人のご好意で、島裏である網手港まで車で送っていただいた。感謝です。
歩くにしては遠いから…8時45分の便へ。
この日も最高の天気だった。釣果に期待が高まる。
“畜養”で栄える坊勢島
島民約2000人ほどの小さな離島である、坊勢島。
その多くが、漁業を生業としているとか。
試しに「坊勢島」とGoogleで検索してみてほしい。関連検索に「坊勢島 金持ち」と出てくると思う。
坊勢島は以前、テレビに紹介されたことがあるらしい。
離島の多くで抱かれる、萎びたイメージとは対称的に、坊勢島をはじめとした家島は(離島の中では)活気にあふれている、との紹介。
彼らの稼ぎ頭はもちろん漁業なのであるが、その中でもひとつ、「畜養(ちくよう)」という方法があるらしい。
それは、一度網にかかった魚を、沖にある生簀にストックするというもの。
魚というものは、たくさん獲れる日もあれば、不漁の日もある。
不漁であれば単純に売上が下がるし、たくさん獲れたら獲れたで価格の下落に繋がる。
しかし、坊勢島の漁師の方には一時的に魚を保管できるから、たくさん獲れたら生け簀に入れて、市場に流通する数を調整。不漁の日はストックから不足分を取り出せるという、かなり都合のいい環境が整っている、と紹介されている。
これにより、漁師とはいえ“1000万プレーヤー”な方もいるらしく、内地にセカンドハウスを建てたという人も。
第1次産業従事者の不足が長く叫ばれているが、こうした“夢のある話”が増えれば、解決に一歩近付くのではないだろうか。
そんな坊勢島に、家島から10分程度で着いた。
確かに、島の設備はどれも綺麗。イメージによらず、潤っているところは意外と多いのかもしれないと学んだ。
弁天島海神社
恵美酒神社
大きいガシラは釣れたけども…
レンタサイクルを借りようと思ったが、フェリー乗り場で借りれるわけではないっぽい。
もう少し簡単に借りれたらな…と、今回は島を歩きながら釣りをすることにした。
この日は晴れてはいるが少し風が強く、ちょっと釣り辛いカンジ。
3gのジグヘッドで探り。
飽きない程度にポツポツと釣れる。
根掛り&ロストしたタイミングで、ワームケースから久しぶりに月下美人「ダートビーム」を取り出す。
断面オニギリ状でいかにもダートする形だけど、素材が少し固め。なんとなく「月下美人ぽくない」とは思うけど、普通に釣れるから問題なし笑
漁港の船の下でガツン。
20センチオーバーの、ちょいデブガシラ。この日の最大サイズとなった!
やはり流れが効いていないようで絶妙に効いているところに、このサイズはエサを待ち構えているのかな、と思う。
単純に激流の場所は3g程度じゃ底が取れていないだけ、かもしれないけど。
島裏にも行ってみる。
数え切れないほどの漁船群。
彼らが全員1000万プレーヤーなのかは分からないが、歩いて見た感じ、若い方がたくさんいた。
日本の漁業を頼む!
その後、ミラクルが起きるわけでもなく、15時頃納竿。
昨日のシーバスのような奇跡が毎日起きるわけではないし、起きたら起きたで飽きてしまうわね、と考えて帰路に就きました。
まとめ
個人的には、ガシラを釣るなら家島のほうが探りがいがあるかな?と思います。
坊勢島の島裏はそこで働いている人が多いので、ちょっと釣り辛い。
しかし、厳冬期である2月は根魚も厳しい・渋いというのが通説ですが、それでもこの釣果が出たというのは、改めて家島諸島のポテンシャルの高さに脱帽です。
ずっとこの島で釣りが楽しめるよう、ゴミ問題や小さな魚のリリース問題に注意したいものです。