夏まっさかり。
仕事は膨大だがお休みはもらえて、中旬からつかの間のお盆休みで実家へ。
毎年、お盆は釣りをしない。とはいえ何もしないのは寂しいので、「13日からがお盆」とマイルールを敷いて、それまでにちょこっと竿を出す(笑)
家族とのドライブ兼釣りかつ猛暑なので、短い時間で確実に仕留めさせていただく。
砂虫で(笑)
仕掛けで地元がバレてしまうw
思いつきで行った初場所の割に、釣果もバッチリ。
よき島時間。オカッパリし放題な地元、東京の何倍もすぐれているね、、
普段ルアーばっかりなんで、初心を思い出すな。
タックルはコンパクトなカルテラス58に、イグジスト2000。PEは0.4号で、こんなタックルでちょい投げするのが一番楽しいかも。アタリは無数、感度もビンビン。
小学生の頃の自分が見たら卒倒するようなタックルで、ゆるやかな時間を楽しむ。
帰りの道中、ふと、自分がいつ釣りを始めたのだろうと考えて、小学生の頃、父親に連れて行ってもらったヤマメの釣り堀が思い出された。
しかし、父親は別に釣りが趣味というわけではなく、なんなら自分が教えていたくらいだ。
なぜ、あのとき、父は「行こう」と言ってくれたのだろうか。
ちょうどいいタイミングだったので聞いてみると、こうだった。
父は学生時代に高原のペンションへ、住み込みのアルバイトをしていたそう。
そのとき、飽きるほど毎日、毎日、ニジマスのマリネを料理していたそうな。おかげでその料理だけできるようになった。
そして就職し、激務の中、ある日ふと思い出したようにその料理をしてみたくなり、ついでにその魚を釣ってみたいと思った。
特段、釣りが趣味というわけではないが、マスの釣り堀に行くとまた嘘のように釣れた。会社の寮でそれを使った料理をふるまうと、同僚たちに喜ばれたのが嬉しかったそうだ。
その記憶が、またふとしたタイミングで思い出され、僕を釣りに誘ってくれたのだった。
味噌のような練りエサをつけ、仕掛けをぴょいと投げ待つこと数秒、スッとウキが消えるあの瞬間が、僕の頭の中から消えない。
もうすぐ、僕が釣りを始めて20年になる。そのきっかけは、一代揃って偶然の重なりであった。
その原点を知ることができて、良いお盆だなと感じた今年の夏休みだった。