今年はあんまり雨が降らないな、と思っていたら、最近雨模様が続きますね。
昨日はたまたま晴れ間が見えましたが、ぽつぽつと雨が降ったり。
さらには気温と湿気の上昇で、いよいよ日本の夏らしくなってきたなと思う今日この頃です。
雨といえば、僕が以前見た戦争映画で印象的なシーンがあったので、それも含めて紹介したいなと思います。
「何もかも…何もかも濡れている…」
その映画は「ザ・パシフィック」(2010年)。
スピルバーグ監督が指揮した、太平洋戦争を描いた映画です。
舞台はアメリカ本土からガダルカナル、ペリリュー、硫黄島、沖縄とどんどん北上していくのですが、そのなかでも「ニューブリテン島の戦い」を描いた第4話が印象的なのです。
パプアニューギニア付近にあるニューブリテン島は高温多湿で、とにかく雨が降ります。
夜戦の得意な日本軍との戦いの際も、雨が降りしきるジャングルが舞台。雨と銃弾の閃光、兵士の悲鳴が飛び交います。
そんな劣悪な環境で兵士は心身ともに疲れ果て、この回の主人公レッキ―はPTSD(心的外傷後ストレス障害)による夜尿症を患ってしまいます。
しかし物資の不足している戦場の野戦病院では特効薬は見つからず。「Stay dry.(体を濡らすな。)」とだけ医師に言われる始末です。
おまけにレッキ―が拾った日本軍の遺品である木箱を上官に盗まれます。このときは身分関係なく、とにかく持ち物を乾かせることに精一杯だったのでしょう。
レッキ―はそれを取り返すと、上官はブチ切れ皿洗い係に転身させられます。事実上の左遷です。
雨が降りしきる中、レーションで汚れた皿やスプーンを洗うレッキ―。その近くに、カナダ系兵士が、(雨のなかですが)着物を干しています。
干し終わったあと、カナダ系兵士は天を仰ぎ、フランス語で
「何もかも…何もかも濡れている…」
とつぶやき、悲哀のこもった表情で涙。
レッキ―が「こいつやべえな…」みたいな表情で見つつ、一瞬目を離したそのときでした。
カナダは手元の拳銃の銃口をを口の中に刺し、バキュン。素っ裸のまま、自殺してしまったのです。
拳銃を持っていることからも、ある程度上官だったであろうカナダは戦闘ではなく、雨によって自ら命を絶ってしまった。このシーンは小学生のときに見て以来、ずっと頭に残っています。
その他、タコツボと呼ばれる簡易壕で一休みしている間に日本軍の夜襲に遭ったり、排水が上手くいかず溺れ死ぬこともあったようで、当時の兵士のストレスは如何ほどだったか想像もできません。
雨によるストレスの原因は?
なぜ人は雨によってストレスを感じるのでしょうか。
いろいろ調べたところ、「低気圧」「湿気」「日光の不足」が挙げられるそうです。
低気圧
気圧の変化が急激だと自律神経が乱れ、ストレスを感じます。
うつ病の人なんかは特に気圧の低下による影響はバカにならないらしく、確かにうつ病を持っていた先輩は台風のときなど辛そうだった気がします。
雨の日は気圧が下がるので、特別台風が来ていないような日でもやる気が出ないのはこれのせいかも。
頭痛や関節痛など、リアルに痛むやつが来るので厄介ですね。
湿気
ジメジメすると不快だということは誰もが納得するでしょう。
また湿度が上がると汗が渇かず、体に熱がこもります。するとやはりどこかで異常が起きるようです。
日光の不足
晴れ間が減り、日の光を浴びる時間が不足すると、ホルモンの「メラトニン」「セロトニン」の分泌量が減るそう。メラトニンは睡眠を誘発するため、これが減ることで不眠に悩まされる人が多くなるようです。
セロトニンは運動したあとなどにも分泌される“幸せホルモン”ですが、減ると自信の喪失などにつながるもようです。
また、日の光を浴びる時間が不足するとビタミンDの合成がなされず、免疫力の低下につながるとのこと。ヤヴァイですな。
家でもできる運動を
セロトニンは運動したあとに分泌されるので、運動習慣がない人は家でもできる筋トレなんかを始めるといいかもしれません。
また、不眠ですがこれは夜のスマホの見過ぎも関連しているので、寝る1時間前は見るのをやめるとかの努力をしてみましょう。
僕は最近部屋の照明を22時以降消し、間接照明で寝るまで過ごしたり、寝る2時間前に風呂に入ったりすることで眠気が来るようにしています。
あとは「ホッと蒸気でアイマスク」「あずきのチカラ」など、現代人が疲れやすい目元を温かく癒してあげるとすごくリラックスできます。
お試しあれ!