ユウのよしなしごと

アウトドアで生活を豊かに。

無趣味とタイパ

大学の部活の同期や後輩たちと、ひさびさに飲む機会があった。
関西の大学での部活仲間。多くは関西に残るので、就職で上京してきた数少ないメンバーで会えたのは嬉しかったなあ。

 

そのなかでよく話になったのが「土日にやることがない」。
自分も20代なのだけど、数年下の後輩たちからこう聞くことが多いように感じられる。
確かに、仕事をしているだけだとなかなか会社以外の人間関係や趣味を作る機会は少ない。
さらに、部活でやっていたことを卒業後もやるかというと、一人でやるほどではなかったり、機材や場所がなかったりなどで、継続している人は少数派だ。過去の部活イコール趣味にはならない。
そんな話は、今回に限らず自分が勤めている会社の後輩たちからも聞くことが多い。

 

そのうえで、もうひとつのキーワードは「1日潰れる」。これもよく聞いた。
たとえばキャンプや登山などのアウトドア。朝から移動して、日中楽しんで、夜帰る。それ以外のことはできず、1日潰れる。それはイヤ…
これには最近流行りのタイパに対する意識を感じずにはいられない。
何かはしたいのだけど、本当にそれに時間をフルベットしていいものか、常に迷っている気がする。迷っているうちに何もせず、特に決まった趣味がない状態が続く状態なのかもしれない。あとは使えるお金が少ないのもあるのかな。
ジム、サウナ、飲みは人気な印象だった。90万相当の自転車持っているとか言ったらドン引き確定かな。

 

思うに、現代の若者は「賢くなりたい」というより「賢く見られたい」のではないか。
何かに全力投球!というより、うまくやりたい、うまくやっているように見られたいといった対外的な評価を優先している感じ。
これは選挙に行く/行かないだったり、取るべき資格の取得だったり、「買うべき商品○選」だったり、いろいろなシーンでそのような印象を受ける。
情報に溢れているからこそ、他人と比べて損してないことが大事になるのだろう。

 

この風潮が続くようなら、その嗜好を若者が持っている前提でビジネスを考える必要があるのかもしれない。コンテンツをビュッフェのようにつまみ食いできるよう、個々の時間を短く、要素を端的に。
まあ、それでいいのか感は残るのだけど、うまい答えはまだ出せていない。