ユウのよしなしごと

アウトドアで生活を豊かに。

秋は江戸前のボートハゼ

9月に入り、あんなに暑かった東京も嘘のように涼しくなった。

秋の東京の釣り物といえば、やはりハゼでしょう。たまには餌釣りもしてみるか…!

月島おかっぱり

まずはオカッパリから。

ハゼのポイントはいろいろとあるけれど、僕が好きなのは月島の佃島。東京駅からそれほど遠くないのに、タイムスリップしたような下町の雰囲気が心地良い。

月島は有楽町線上にあるので、銀座駅で乗り換える必要がある。
しかも一度地上に出る必要があるので、乗り換え=銀ブラとなる。
竿を担いで銀座を歩くのは不思議な気分…

当日は昼に思い立ったので、時刻はもう夕方。
情緒ある風景が夕焼けを味方につけている。

ハゼの定番エサといえばイソメだが、あいにく都心で生きたイソメを買うのは難しい(どこに売っているんだろう?)。そもそも釣具店が少ない。

というか、ハゼ相手にイソメは少しもったいない気もする。手返しも悪いし、なんならホタテの切れ端でイソメを上回る釣果を得ることも出来るみたい。
要は旨味のエキスが出ていれば反応してくれる、貪欲なやつなのだハゼというものは。

今回はセブンイレブンのイカの塩辛で代用する。

 

 

 

しかし、この日はハゼからの反応を得ることが出来なかった。
ボウズに甘んじるのも癪なので、壁際を探ると無数の影。
針掛かりせず苦しむも、袖針1号で意地でもなんとか掛けたその正体は、かわいいヌマチチブでした。

 

ふう、と満足したところで、本日2個目の目的であった「日の出湯」へ。

釣りと銭湯は親和性が高いと思う。
よく釣れた日は、その疲れを癒やすことが出来るし、なかなか厳しかった日も銭湯に入れば「良い日だったな」と思うことが出来るから。

しかし東京の銭湯は、熱すぎる湯が多いような…

ゆっくりしたところで帰路へ。
いつ見ても銀座の夜は美しい。

初!ボートで狙うハゼ

とはいえ、まだハゼを手にしていない。
また月島やスカイツリー下でオカッパリから狙うのもいいが、2週連続同じ釣り、というのも芸がない。

お、そういえば今週は大学時代の友人が東京に来るんだった。
せっかくなら”アレ”、してみようか。

ということで来たのが、江戸川の伊藤渡船。

itoyusen.com

以前、「ちひろさん」という漫画で知った「ボートハゼ」という釣りジャンル。おそらくこの作品でも、伊藤渡船をモデルにされているかも…

www.yoshinashigoto.com

ボートからの釣りと言っても、海に出て…という大層なものではなく、汽水域の河川の浅瀬なので、全く怖くない。

しかも値段が安い。休日でも2人で3800円だから、1人で割れば2000円弱。これで朝6時〜最大14時まで遊べる。

レンタルサービスも充実していて、貸竿は300円、ライフジャケットは無料!バケツも実質無料(200円のリース)と、かなり良い。

イソメは1パック500円で、今回はこれで8~12時の4時間は楽しめた。飽きてくる頃合いで餌が切れたので、ほんとに丁度いい。

仕掛けや糸付きハリはそれぞれ350・150円だったか。
仕掛けはどちらでもいいが、個人的にはハリは現地がすすめるものを買ったほうがいいという経験がある。

神戸・須磨は夏にはアジのサビキが楽しくなるが、時期によってはアジのサイズの関係で、ハリのサイズを間違った関係で全く釣れない釣り人をよく見た(隣はめちゃくちゃ釣れているのに!)。そのタイミングの魚のサイズを一番知っているのは、地元の釣具店であるから、ケチらず素直に従ったほうが良いと思う。
今回は袖針3号を勧められた。

受付を済ませたら、桟橋からモーター付きボートに乗る。
河川にはオールとアンカーのついた小舟が浮いてあって、そこに渡してもらう、というイメージである。
ある程度はオールで移動でき、任意の場所でアンカーを降ろして釣り開始。

今回は398さん紹介の仕掛けをモデルに、オリジナルの脈釣り仕掛けを作ってみた。
オモリはアジングのスプリットショットシンカー3gで。
398さんの割りビシ(鮎シンカー?)を使ったものだとシンカーのスッポ抜けが問題視されていたが、月下美人のこのシンカーは上下をゴム栓で固定するシステムだから問題ないかな?と思う。

後はその下にハリスどめと、糸付きバリ。袖針3号についているような細ハリスだと、ハリスどめに固定する際に強く引っ張るとすぐに切れてしまうのがストレスだったので、なんなら普通のサルカンで良かったかも…
ハリスは短いほどアタリを取りやすいみたいなので、状況によって微調整させた。

もう、す〜ぐ釣れる。
てか、ハゼ釣りってこんなに楽しかったっけ?って思うくらい夢中になる。

餌つける。落とす。ぷるぷるぷる。ああっっ掛からない。よっシャ掛かった。

 

友人との会話を楽しみつつ、至高の4時間を過ごせた。
久しぶりに無心になれた気がする。
釣れたてのハゼは透明な飴色をしていて、彼らの美しさを再認識させられた…

 

さて、今回はめずらしくクーラーを持ってきていたので、迷うことなくキープ。
「ちひろさん」を参考に、小麦粉に塩を混ぜカラッと揚げて。

もう、何も言うことはない…

また行こう。