久しぶりにテレビを見る機会があった。家にテレビがなくなり、もう5年になるか。
誤差
そこで映っていたのは「ぐるナイ」。芸能人が高級料理を食べ、その価格を当てるゲームをしている。
ゼロベースで考えれば、比較的上級国民化した芸能人が高級料理を食べているのを、なぜ一般人が毎週飽きもせずに見ているのか不思議でしょうがないのだが…今回の趣旨とは逸れるので。
芸能人が料理を味わい、価格の予想を発表。そしてナレーションが本当の価格を告白し、
「いやーな誤差」
「大誤サーン!」
など、的はずれな価格を言い放った芸能人を小馬鹿にするようなコメントを残す。バラエティの笑いはギャップや嘲笑から生まれるので構造的に仕方がないと思うが、このコメントを聞くといつもイライラする。じゃああなたは当てられるんかいな。
閑話休題。
「誤差」という言葉。これは正しく使われない日本語トップ3に入ると思う。
基本的には、何らかの特定の意味をもつ対象について、実際に得られた値が、本来の値からどれだけずれているかを表す量である。ただし、一般には真値が分からない場合に測定や見積りを行うのであり、データのばらつきや、測定の分解能以下の不確かさを内包する。(引用:Wikipedia)
「まあ誤差でしょ」「そんなん誤差誤差」と日常的に使われる。
それを見るといつもこう思う。
「僅差」じゃない?
写メ
これと少しずれているかもしれないが、「写メ」という言葉もまだまだ変な使われ方をされている気がする。
「じゃあその写メ送っといて」「それ写メっといて」
そもそも「写メ」とは「写メール」という言葉の略語であるが、
写メール(シャメール、ウツシメール)は、ソフトバンク(開始当時はJ-フォン)の電子メールにおける画像送受信サービスの名称、および同社の登録商標(第4632735号)。 一般に「写メ」と略され、やがてキャリアを問わず携帯電話で画像を送ることを指す言葉となった。(引用:Wikipedia)
とのことである。「携帯電話で画像を送ること」に限らず、「携帯電話で写真を撮ること」すらも意味するようになった気もするが。
この他にも、まだまだ当初の意味とは異なった使われ方をされている日本語があるかもしれない。備忘録的に、思いついたらここに追加していきたいと思う。