スーパーのビールコーナーを覗くと、だいたいあるのがスーパードライ(アサヒ)、一番搾り(キリン)、黒ラベル(サッポロ)、そしてプレミアムモルツ(サントリー)。
そしてたまに!ラインナップされているのが、プレモルの“青い”兄弟、「香るエール」である。
(横にあるのは神戸の昆虫標本専門店「六甲昆虫館」で買ったモルフォ蝶。青光りが美しい)
「香る」はダテじゃない
香るエールを知ったのは、僕がお酒を飲めるようになったころ、呑んべえの先輩が教えてくれたのがきっかけ。
当時は「プレモルしか勝たん」病だったので、宅飲みでもプレモル、飲み放題居酒屋でもプレモル取り扱い店を選ぶほど。
その違う味を楽しめるならと、すぐに買いに行った気がする。
ひとくち。
なんだこのフルーティな香りとコクは…!
ここで、日本で一般的なラガービールとは違う、エールビールの魅力に取り憑かれた。
エールビールって、何?1
ビールというのは大きく分けて、製造には麦(モルト)、ホップ(苦味と香りを付与するための草)、酵母が必要となる。
酵母が糖を食べ、炭酸ガスとアルコールに分解する「発酵」を行うことで、ビールはアワアワになり、人は酔うことができる。
その発酵の方法には「上面発酵」「下面発酵」「自然発酵」の3種類があり、現代でより一般的なのは前者2つ。これは、発酵が進むにつれて酵母が製造タンクの上にいくか、下に沈むかで分けられる。
そして、上面で作られるのがエールビール、下面で作られるのがラガービールとなる。
なぜ酵母の行く先が変わるか。それは発酵が行われる温度が高いと上に行き、低いと下に行くから、らしい。
低音で発酵すると雑菌が繁殖しにくいなど、製造・管理面でメリットがあるらしく、この製法が確立されたのはエールビールよりも新しい、中世以降とのこと。
ラガーで有名なのは「ピルスナー」
ラガービールのなかで有名なのが「ピルスナー」。というかほとんどこれなんじゃないか。
だからお店でわざわざ飲むとか、旅先で地ビールを飲むシーンがあれば、あえてピルスナー以外のものを選んでもいいかも。
もちろん、普通のプレミアムモルツも例に漏れず、ピルスナー。個人的にはスーパーで手軽に変えるピルスナーのなかでは一番美味しいと思う。高いけど。
そしてもちろん、弟分の「香るエール」は、その名の通りエールビールである。
エールビールは「爽やかで喉越し爽快!」なイメージのあるラガーより、コクのある味わいとなるのが通例。苦味がそれほど強くないので、「ビールが苦手」というイメージを持った人でも飲めたりするなのでデート向きかな 笑。
欧州の瓶エールビールは味も風情も楽しめるけど、日本のエールビールだって十分美味い。
「エールビールって、何?」っていう人は、スーパーで見かけたらぜひこの機会にお試しあれ。