(2020年11月ごろの話です)
関西は意外と釣り場が少ない、という話はいつもしているのですが、一方で電車やフェリーなど交通の便がいいというメリットがあります。
関西から手軽に行けて、広島によくある離島のような「田舎っぽい釣り場」はないか?
選ばれたのは「小豆島」でした。
- 深夜のフェリーで
- 2日掛けて島を時計周りにランガン
- 観たことないけど「二十四の瞳」映画村へ
- デイトップチヌ?
- マルキン・ひとみ麺業・オリーブ公園
- 釈迦ヶ鼻園地でまったり
- 期待の夕マズメ
- 久々の老舗旅館
深夜のフェリーで
思いついたら(できるなら)即行動。当時はGoToトラベルキャンペーンが実施されていましたので、「楽天トラベル」でささっと旅館を予約。
こうやって逃げ場をなくすやり方はおススメです(笑)
神戸・三ノ宮からは深夜に出発し、朝方に高松や小豆島に到着する「ジャンボフェリー」が出ています。自転車旅では今まで何度もお世話になりました。
今回のメインの目的は釣りなので、自転車ではなくバイクを使った旅となりました。
原付で旅行するの憧れていたんですよね、時間のある学生のうちに。
あとは、昼ドラ「ラブレター」の聖地巡礼的なのも出来ればなと。前回小豆島に行ってから、僕が小学生のころに見ていたドラマの撮影地だったことを知ったんですよね。
普段ドラマを見ない僕でもハマったやつなので、また見れたらいいんですけどねえ。
フェリーに乗り込んだら、☟のサイトを参考に、撮影地をグーグルマップに落とし込んでいきました。
到着は朝7時ごろ。出発が1時なので、睡眠時間は意外と短いのです。
館内は消灯しないので、持ってきたアイマスクが重宝しました。
2日掛けて島を時計周りにランガン
朝方、館内放送で目が覚めました。
流れている曲はSTU48「瀬戸内の声」のようで、後日聴いてみるとあまりのエモさに感激しました。
瀬戸内を知らない人でも郷愁を感じれるはず。ぜひ聴いてほしいです。
予定通り、坂手港に到着。朝方はやっぱり冷え込みますが、天気予報どおりの超快晴。期待が高まります。
2日間で島を一周する予定なので、宿は「土庄」あたりに取りました。「エンジェルロード」があるところですね。
したがって、時計回りに釣り場を転々としていくかたちになります。原付でランガン。
もちろん、ロッドはコンパクトな「月下美人MXモバイル」。高性能なパックロッドは最もユーザビリティが高いと思います。
まあ、車があれば2ピースのロッドを使うんですけどw
一カ所目にはいい感じの水辺を選びました。
ボトムは基本砂地だけど、岩などの適度なストラクチャーはある模様。
何よりこのロケーション!瀬戸内の魅力が詰まっています。
ボトムを取ってちゃっちゃとワインドすれば、
まあ、釣れますw
しかもこの魚影。スズメダイとメバルがほとんど。ルアーに反応こそ示しますが、なかなかフックアップせず。
でも、しつこく攻めると…
釣れちゃう。
しかしiPhoneのポートレートモード、優秀ですねえ。一眼こそ使ったことないけど、スマホでここまで撮れるなら満足です。
すぐそばの漁港に移動すれば、
禍々しい模様の魚。
こいつはソイではなく、タケノコメバル(=ベッコウゾイ)というのだとか。初めて釣りました。根魚の中では口がシャープめな気がします。
敷石の横を通したワームにビュン!とバイトしてきましたが、こういった敷石まわりをねちこく攻める釣りは久しぶりにやりました。神戸は釣りができる「昔ながらの漁港」が皆無ですから…
アコウがログインしました。あと5倍大きくなって戻ってきてくれ。
観たことないけど「二十四の瞳」映画村へ
小豆島といえば、「ラブレター」以外にも多くのドラマ・映画の撮影地として有名らしく。
スマホで調べると、なにやら映画村があるそうなので、釣りの休憩も兼ねて立ち寄ることにしました。平日昼間なのにここだけ人が多いことにビックリ。
なかでも「二十四の瞳」というモノクロ映画が有名だそう。
当時珍しかった女性教師とその生徒の日常を描いたものらしいのですが、平成生まれの僕はその名前すら知らず。
でもこの校舎はラブレターで見たことがあったので、なんだか複雑な気持ちです。
で、この校舎からの景色が、ね。
びっくりするほど美しかったのです。
ここに住みてえ…!
なお、「八日目の蝉」という映画も小豆島でここで撮影されたと初めて知りました。
この映画、僕が中坊のときに本屋で宣伝用のPVが流れていたのを覚えています。「八日目って、死んでるやんけ」的な。
後日、ネットフリックスで観てみましたが、これがマジで興味深かった。
さらにエンディングで流れた中島美嘉「Dear」が作中の雰囲気とこれ以上なくマッチしていて、見終わったときに涙を流してしまいましたよ。
しかし、☟公式チャンネルとは思えない再生数の低さに驚きます。なぜ…こんなにいい曲なのに…
さあさあ、釣りに戻りましょう。
デイトップチヌ?
パーッと海岸線沿いに原付を走らせると、浅瀬のサーフにイワシっぽいベイトの群れと、それを追うフィッシュイーターを発見。
しばらく観察すると、どうやらチヌっぽい。ダメもとで小さなペンシルベイト「月下美人 不知火」を放ってみると…
惜しくも1チェイスのみ! 実はトップゲームでチヌを釣ったことはないので、実績解除できるチャンスだったのですが…残念。
しかし、写真で見返すと本当に綺麗な日だったことが分かります。サイクリングしても良かったかも?
タックルをいったん片付け、釣れない昼間の時間を撮影地巡礼に費やします。
マルキン・ひとみ麺業・オリーブ公園
小豆島には「マルキン醤油」の本工場があります。
「ラブレター」では「越智陽子」という登場人物の実家という設定でした。金持ちでプライドが高い女の子でしたね。
演じたのは「山谷花純」さんという方で、当時から小学生なのに美人だな、と思っていたのですが…
いまでも女優業をされているとのことで。
この投稿をInstagramで見る
ネコのまるちゃんも可愛い。あとはこの方の映画の評論投稿が好きですね。
こんなにまじめにインプットして、SNSでアウトプットしている女優さんはいないんじゃなかろうか。
小豆島はそうめんの製造も有名で、製麺所が無数にあります。
「ひとみ麺業」は「三木勝」という登場人物の実家。ことあるごとにそうめんをくれるいいやつでした。「勝!」
そしてこの「小豆島オリーブ公園」が、主人公「塚越海司」の実家という設定。
入場自体は無料でした!
この日は11月とは思えないほどポカポカした日で、着ていたフリースが暑くて暑くて。秋は服装が難しい。
さてさて、ここまではバスなどの交通機関でも来ることができますが、次の目的地は自力で行く必要のある場所です。
釈迦ヶ鼻園地でまったり
それが「釈迦ヶ鼻園地」!半島の先っちょにあります。
実はここも撮影地。小学生編で、美波らが遊んだ砂浜がここにあたるそうです。
バイクや車がなければ来る気が失せるような場所…いや、島の民だとしても、小学生が遊びに来るには遠すぎる気もしますが(笑)
砂浜に行くには、駐車場から降りる必要があります。
原付でも「遠いなあ」と思う距離でしたが、まったく後悔しない光景が広がっていました。
砂浜に石のような?ガラスのような?ターコイズブルーの破片が落ちていました。
「ウルトラマンコスモス」世代なので、どうしても思い出してしまいます。今の人は知らんか
この砂浜で聴いた「音のない世界」は最高でした。ぜひお聴きくだされ
20分ほど感傷に浸ったところで移動。
道中、こんなのも見つけました。
犬 の 墓
神話みたいな語り口調ですが、作られたのが平成というのが面白いところです。
あ、そろそろ釣りもしましょうか。
期待の夕マズメ
この半島には「いかにも」な漁港がたくさん。
いい感じの漁港にログイン。
潮周りが良さそうな堤防先端を打ってみましたが、遊んでいる子メバルがいるのみでフッキングには至らず。ボトムからの魚信もなし。
そういう時にはあえて足場の悪い石場を狙うのもアリ。根掛り覚悟でボトムを探ります。
これだもの(笑)
ガシラは期待を裏切りません。ワームは月下美人・ソードビーム。
デカメバル用のフィッシュライクなワームですが、これかなりいいですよ!
反応が悪くなったところで移動。
岩で出来た堤防にログイン。
内湾と外湾で海の穏やかさがえらく違います。
ここから少し沖に行くと沖堤防があり、それとの間が細くなって潮周りが良くなっていました。夕方になって障害物から出てきたデカメバルに加え、アジなどの回遊魚も期待できるヤツです。
3gの尺ヘッドDでジャーク&スイミング。
うーん、狙い通り過ぎてもう言うことがないw
バッチリ上顎フッキング。メバル・ガシラと比べて長細いアジは最後まで粘って走るので、釣って楽しいです。
これも、広島ではなぜか釣ったことなかったんですよね。
久々の老舗旅館
19時に宿を予約していたのもあって、日暮れとともにこの日は納竿。
放射冷却なのか、昼間の暑さから一変して夜は凍えるような寒さです。
旅館は「旭屋旅館」というものですが、さて如何に。
そうそう、これこれ(孤独のグルメ)。
やはり地方に来たからには昭和にタイムスリップしたくなるものですが、まさに希望通りでした。
今回は朝夜のご飯が付くプランでしたが、GoToのおかげでなんと6000円ちょい。
このキャンペーンは賛否両論でしたが、北海道一周のときといい、僕はすごく助けられました。
この日はほとんどお昼を食べていなかったので、すぐさまメシへ。
野菜とお魚中心の献立。ビールも相まって、間違いなしの優勝でした!
個人的にはサワラ?のホイル焼きがジューシーで一番好きだったかな。
腹がはち切れそうなほど量があったので、食後はお風呂に入るのが限界。
すぐさま寝てしまいました…(つ∀-)オヤスミー
Day2に続く。