「ロックフィッシュが釣りたい」
いつものように松村渡船にでも乗って神戸沖堤防に行こうと思ったら、ツイッターでとある他の渡船屋を見つけました。
河内渡船
それが「河内渡船」。
神戸駅付近に港を構える渡船屋で、神戸タワーやオリエンタルホテルが見える和田防波堤まで運んでくれます。
河内渡船の船は黄と緑の特徴的な色が目印です。波止場からお帰りの際は船が接岸する地点で船長にわかるよう立って船をお待ちください。足元に気を付けてお乗り降りください。#河内渡船 #和田防渡し pic.twitter.com/n4V1ygsjcC
— 河内渡船店 (@kawachitosen) September 25, 2020
出船回数が多め
ここの渡船の特徴は、出船回数がかなり多めだということでしょうか。
松村渡船は土日は午後からの出船もあるものの、平日は午前からの出船のみ。
それも1時・3時とかなり朝早くの出船なので、前日の調整が結構難しいんですよね…
一方、河内渡船は、平日でも午後からの出船あり。
土日に至っては、かなりの高頻度で出船されます。
なので、朝ゆっくり起きて昼に出船、夕まずめを通して夜帰るということもできるのです。楽かよ
タチウオワインド用に
沖堤防は敷石が豊富に詰まっているので、潮がよほど悪くない限りロックフィッシュが釣れるのはほぼ確定。
「せっかく新しい場所で釣りするなら、何か新しいことしよう」と思い、タチウオワインドに挑戦することにしました。
あまりよく知らないので、初心者セットとそれに入ってるこまごましたものをいくつか買い、3つほど仕掛けを用意。
ただ、これら合計で2000円近くするので、ロストしたときのショックが計り知れない
あとはロックフィッシュ用にマナティー!
高いワームなんですが、このプニプニとした触感が効くんでしょうか、やはり「釣れる」ワームです。僕は体感的にクリアの夜光系カラーが好きです。
受付場所と出船場所が離れている
今回は原付で現地に向かいました。
松村渡船と違って、「受付場所と出船場所が離れている」のです。
受付は「河内渡船店」。ここで名前・住所・連絡先など乗船名簿を書きます。
ここで書かなくても、必要な情報が書かれた紙があればいいそうです。
【再投稿】店内でお客様に「乗船名簿」を記入いただいていますが住所、氏名、年齢、電話番号、性別が明記されていればお手持ちの紙でも問題ありません。予め記入し提出いただくと受付時間の短縮になります。名簿はシュレッダーを使って破棄しています。#河内渡船
— 河内渡船店 (@kawachitosen) September 25, 2020
そして乗船料2000円を支払うと、こういう「乗船証」を受け取ります。
これは乗るときでなく、帰りの便から降りるときに船長に渡すものなのでご注意。
渡船店では仕掛けや釣り餌が売っていました。
餌はオキアミ・アミエビなどで、イソメなど虫エサは販売していないので、もし必要であれば近くの「フィッシングマックス神戸ハーバー店」で買うといいでしょう。
そして出船場所はここ。海側にまっすぐ進んで、突き当りを左に進むと黄色い船が見えます。
川崎重工業の敷地と近いのが特徴ですが、ビビらずに入っていいのです。
自転車やバイクは2個目の曲がり角の手前に、邪魔にならないよう置いてほしいとのことでした。
いざ出船
今回は13時の便に乗りました。
川重の潜水艦を見ながら…
行く前に昼ご飯を買いこんで、最初はピクニック。
真昼間ですが、今回の潮は正午干潮からの上げ潮で「中潮」。
かなり期待の出来る潮です。
着いてすぐに水面がバシャバシャ。ナブラです!
持ってきたメタルジグをぶち込みますが…まったく反応なし。なぜ??
頭の良いナブラでした…
気を取り直して、暗くなるまではライトワインドでロックフィッシュを狙うことに。
使うのは尺ヘッドDとマナティーなどダート系ワームです。
入れるとすぐにヒット!
アコウ?ノミノクチ?
ハタ系の魚を釣ったのは初めてなので、どちらにせようれしい!
爆釣モード入ります。
アタリが止まらない(笑)
多くは15センチ以下のチビですが、たまに20センチ前後のも。
こいつらはキープします。
ライトワインドをしてて面白いのが、アタリが明確なほど魚のサイズが小さいということ。大きな魚ほど賢く、もぞっと喰うためバイトが分かりにくいのですね。
なので「疑わしきはアワセろ」。答え合わせのように竿をあおり、重量感がしたときの達成感は麻薬に近いほどの中毒性があります(いや、知らないんですけど)。
あと、やはりワームがボトムから離れすぎると極端に減るので、「アタリないな」と思ったら糸を出してボトムに着けるべき。
あまり底に着けすぎると、今度は根掛りが増えるので厄介ですが…
そうはいっても根掛りは避けられないので、JAZZの尺ヘッドDの「漁師パック」が安くておすすめです!
さらに中層でアタリがあるなと思って漂わせているとガツン。
かなりまともなサイズのアジでした。
このときのジグヘッドは5gのデルタマジックヘビー。アジングと言えば1g前後のジグを使うイメージでしたが…意外と重さは関係ないのかもしれません。
ナイトゲームに
さて、17時になり日も沈んできたところで、今回の本題である「タチウオワインド」を始めます。
タックルは6月に買ったこれ。
ラインはPE0.8号にリーダーがフロロ16ポンド、そして先端10㎝くらいがワイヤーリーダーとなっています。
釣り方がよく分からないので、動画を見ながら見よう見まねでやっていきます。
まずは沖にフルキャスト。ラインが止まるまで、少しずつ出しながら着底。
メジャクラ・ヒロセマンなどの動画を見ると、最初は「10回シャクリ→10カウントカーブフォール」というのが一般的だそうで、そのように。
いつもライトタックルで釣りするので、こういった少しゴツいタックルでシャクリ続けるのはかなりしんどいです…
開始30分、アタリなし。……
しんどいのでライトタックルに持ち替えたら、まあ釣れる。チビだけど
いかんいかん、今日は絶対にタチウオを釣るんだ。
ワインドワームにケミホタルを挿入し、やる気も注入します。
するとボトム付近でガツン!
青物のような引きの強さでした。
E・SO
エソでした。そしてこのサイズ。でかすぎ
食い方がカマボコ以外知らないので、海にお帰りいただきました( ;∀;)
気を取り直して、ガンガンしゃくっていきます。
するとフォール中「ククッ」というアタリが来たと思ったら、「ガンッ!」と強いアタリが。
アワセると、念願のタチウオ!
ギラギラと輝く魚皮。化粧品のパールカラーの製造に用いられるのも納得です。
「ガシラやと思うやん」
しかし、タチウオは連発ならず。
肩も限界に来ていたので、ライトタックルに持ち替え、夜になって動きが活発になったロックフィッシュたちを狙います。
あいにく、当日はヘッドライトを忘れてしまったので、結構やりにくい…
そしたら昼の比にならないほど釣れる釣れる。
ほぼワンキャストワンヒット。
そのなかでもめちゃくちゃ強い引きをするヤツが掛かりました。
「おっ、最後の最後に25アップか?」と期待を込めて引き揚げましたが、ライトがないのでよく見えないものの、なにやら形状が少しガシラと違う。
iPhoneのライトで照らすと…わお!!
オニオコゼ!初めて釣りました。
この魚は背びれに猛毒があり、激痛とともに手が野球グローブに腫れるとか。
でもこの魚、めちゃくちゃ美味いんですよ。広島の料亭『酔心』でオコゼの唐揚げを食べたとき、価格は「時価」(実際3000円したと思いますが)フグのようなプリプリの触感が美味しすぎたのを覚えています。
ただ猛毒が怖いので、ルアーを外すのは諦め、ビニール袋に入れてラインをプチン。なんとか無事に回収できました。
帰りに乗船証を返すのを忘れずに
オコゼを釣ったあたりでもうお腹いっぱいになったので、21時の便で帰ることに。
夜の神戸を見れる遊覧船に乗れたと思えば、渡船も安いと思いません?
船から降りるときに、最初の受付で預かった乗船証を返すのを忘れずに。
いや~、河内渡船、おすすめですよ!