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【マコなり社長】自信がないからこそ個性を渇望する【家族ゲーム】

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「マコなり社長」というYouTuberがいる。
渋谷のプログラミングスクールの代表で、登録者は70万人越え。
歯に衣着せぬ物言いでライフハック・ビジネスハックを連日語る姿勢が人気を呼び、多くのファンを抱えていいる。

僕もそのひとり。彼のミニマルに、本質を求める姿勢には見習うべきものがあると思う。

着飾ることはダサい


先日、彼はこのようなツイートをしていた。

「個性を発揮するのは、外見ではなく内面。」 というマインドから、ロゴや突飛なデザインを排除した「UNIQLOが一番カッコいい。」という発想へ至ったそう。

この考えには一部賛同する。

僕がミニマリストの生活を真似し始めた昨年秋ごろ、知人で気付いた人がいるかは分からないがユニクロで3着の白のハイネックTシャツと黒スキニーを2本買い、それをずっと着まわしていた。
ジャケットなど羽織るものはローテーションしていたため、そこまで飽きずに着れたし、なによりシンプルで慣れた服装をずっとできることが結構楽しかった。

しかも、上の5着買っても1万円程度である。Raphaのジャージ1着にも満たない価格で、こればっかりはユニクロさまさま。

もともと無地のファッションが好きなのもあって、僕にとってユニクロは効用と価格が高次元で両立した超優良メーカーだ。

人の個性に付け入る企業

一般人は、個性のために金を払いすぎていると思うのだ。ここではハイブランドの服やバッグを買い漁っている人に対して言っているのだと思うが…

最近のゲーム事情についても、これが言える。
僕はPS4で「FPS」という種類のシューティングゲームをすることが多い。
具体的に言えば「バトルフィールド5」とか「COD」など。これらは「フルプライス」という、ソフトを5000~10000円くらいで買ってきてプレイするという典型的なゲームである。

しかし、最近流行りのシューティングゲーム「エイペックスレジェンド」「フォートナイト」は、ゲーム自体こそ無料だ。スマホゲームで言えば「荒野行動」も無料だったでしょう?

では何で儲けているか?それは主に「スキン」と言われる、ゲーム中自分が動かすキャラクターの服装だ。
プレイヤーは個性に対してお金を払っている。

もうひとつ、僕がたまにやっている「デュエルマスターズプレイス」。紙のカードゲームである「デュエルマスターズ」をアプリゲーム化したもので、小学生時代に使っていたカードを使えるのが懐かしくてハマってしまった。
これもゲーム自体は無料で行えるが、リアルでカードのパックを買うようにお金を払うとガチャが引ける。そして、リアルでカードを入れていたカードスリーブも、先述の「スキン」のような感じで有料コンテンツとなっている。別にそのスリーブを付けたからと言って、自分が強くなるわけではない。

 

プリンター業界がプリンターではなくインクで儲けるように変化したように、ゲーム業界はゲーム本体ではなくその中の有料コンテンツで儲けるように変わった。マネタイズは時代によって変化するといういい例。
またそのために、人々の「個性への熱狂」が掻き立てられている。

 

「ゲームをしない」って言う人が反論するのを予測して。チャットアプリのLINEでスタンプを買ったことがあろう。あれも同じ。

 

え、ない?

個性を持ちたがるのはなぜ?

個性を出すのは悪いことではない。しかし、ことに日本人はそれを金で解決したがるのではないか。個性を持つのはなにもお金を払うことだけが方法ではないのに。

ありがたいことに、技術のトリクルダウンが進んで必要十分の機能を持たせつつ低価格を実現した商品がたくさん世に出回るようになった。
それが現時点ではユニクロやGUなど「ファストファッション」の類であり、今後はダイソー並の値段でそれらが実現するかもしれない。

 

日本人はなぜ個性にこれほど執着するのだろう。
2013年に放映された櫻井翔主演のドラマ『家族ゲーム』に興味深い言葉がある。
家族ゲームは、さまざまな問題を抱えた家庭を、家庭教師「吉本荒野」(櫻井翔)があの手この手で更生させるという物語。

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優等生を演じている長男の「慎一」(神木隆之介)は吉本と対立することが多く、日本の教育は間違っていないと主張する。
以下、吉本の反論。

本当にそう思っているのか? 考えることを放棄して、周りの意見に流されてるだけじゃないのか? だったら歴史の授業を例にとってみよう。


人類の誕生から始めて、俺達に身近なはずの近代史は、何故か3学期に駆け足で終わらせる。100年も経っていない首相の暗殺事件でさえ、教科書ではたった数行しか語られない。
どんな背景があって、どんな思いがあって殺されたのか、本来はそういうことを学ぶべきじゃないのか? でも、誰もそれをおかしいとは思わない。 なぜなら、そんな詰め込み式の教育でも社会がそれなりに機能していたからだ。


だが、そのヒズミはアイデンティティの喪失として現れた。 自分のルーツを曖昧にしか理解できていない俺達は、自分に自信が持てなくなり、戦うことを恐れて、他人と同調するようになる。 メディアに踊らされて一方的な意見で物事をくくりたがるのがその際たる例だ。
俺達はいつの間にか個性を奪われて、誰かに依存しなければ生きて活けない、骨抜きにされているんだよ!
そんな教育を受けて平和ボケに浸かっている人間が、無意識のうちに、悪意だと感じない悪意で、穢れなき弱者を追い詰めているんだ!

学校で優等生として勉強も部活も頑張る姿を演じつつも、放課後は万引きや器物損壊でストレス発散を繰り返す慎一。
吉本は慎一がそうなってしまった原因を、アイデンティティの喪失を目的とした日本の教育に求めた。

僕はこのセリフを中学生のときにリアタイで聞いた。心にズンとくるものがあった。

個性を持つために金を湯水のように使う人は、実は自分に自信がないのではないか。
自分に自信を持てない人は、他者や常識に「答え」を求める。
自分の考えにも自信を持てないので、自分で考えることを辞めてしまう。「ブログは稼げない」って言われると、やめてしまう。

ちなみに8月4日、家族ゲームは再放送されるみたい。

日本の教育方針は昔と変わらないのに、現代では子供に個性を求める。
日本の子供は幼いころからこのダブルマインドに苦しめられ、壊れてしまう。

「ふーん、そういう考えもあるのね」とはならない

そんな現代に、マコなり社長はアンチテーゼを唱える意味でこのツイートをしたのではないか。

このツイートには賛否のリプライが多く寄せられている。

松本人志も言っていますが、最高のオシャレは洋服ではなく筋肉だ!服の直下、そう筋肉が発達している体があればユニクロ白Tだけで十分カッコいい

いや、人の表現方法をダサいと言うその中身がダサい。 着飾る=中身が無い訳でもないし 流行もノームコアはもう過ぎて次に移ってきてるからUNIQLO<他だし。 UNIQLOは素材はいいけど、老若男女にウケる服でデザイン性弱いので 思考としてもトレンドとしても間違ってると思う。

マコなり社長は、この議題に答えがないことを見越したうえで、このようなパンチあるツイートをしたのだと思う。議論を生むため、ひいては皆が頭を使って考える機会を作るため。
だからこそ、「たったひとつの答えがある」と信じてやまない人から反論が来たり、信者みたいな人から無条件に賛同するコメントが来たりするたびに「こいつら俺の動画から何を学んだんだよ!?」と絶望しているのかもしれない。

理想は「ふーん、そういう考えもあるのね」と受け入れることだと思うけど…

日本が教育や哲学への関心が薄い原因にはこういった背景があるのかも。自信がないから答えを求める。答えがないことを考えるのは時間の無駄だ…と。

 

人々が変わるには時間がかかるのかもしれない。

番外編

ちなみに僕もリプを送った。

モンベルが開発した「ウィックロン」という生地は軽くてすぐ乾くので夏には重宝する。
しかも耐久性がものすごくって、中学生のときに買ったシャツがまだ使えている。

個人的には、シーズンごとにダメになる安いユニクロを買うよりも、少し高いけど長く使えるモンベルの方がミニマルかつエシカルかなあ…と思う。

ワンポイントロゴTシャツはシンプルなルックスなので、スポーツにもカジュアルにも使えると思います。

これには50以上のいいねが付き、驚いた。肝心の社長からの反応はまだない。