これから自分が読んだ自転車マンガ紹介シリーズを始めていこうと思いヤス。
「作画が大変」「市場自体あまり大きくない」ためあまり数は多くない自転車マンガですが、ある程度自転車の知識を学んでから読むと超面白い。
ネタばれを含む可能性は大いにあるので、ご注意を~
第1弾は「のりりん」です。
話を要約すると、
【自動車免許を取り消しになった自転車嫌いのオッサン・丸子一典(ノリ)が以前自転車乗りの女子高生・織田輪(リン)を轢きかけたということで免許取り消し期間中、自転車で通勤することになる。次第に自転車にハマっていくノリ。一方でノリ自転車嫌いになった理由とリンの初恋には意外な因果があり…?】
という感じ。
自転車あり、青春あり。
このマンガはとにかく非UCIフレームや650Cフレームなど、珍しいバイクがたくさん登場します。
マンガの冒頭で、友人を乗せて自動車を運転していたノリはロードに乗っていたリンを交差点で轢きかけますが、運動神経の良いリンは自転車に乗りつつ華麗にジャンプし、間一髪のところで避けます。このときリンが乗っていたのはLOTUS Sport 110。
自動車メーカーのLOTUSが造ったタイムトライアル用バイクで、当時フレーム素材として登場し始めていたカーボンで造られているとのこと。
ホイールもスピナジーの手裏剣ホイールで、時代を感じさせますね。
これはリン母のコレクションのひとつで、普段リンが乗っているのはKestrel 500sci。
これも650Cの自転車です。シートチューブがなく、空力に優れたバイクです。
Y字フレームのTREKともまた違った趣がある…
旧型エルゴパワーが付いていて、これも時代を感じさせますね~
リンはほぼ毎日これに乗っているそう。いやあ、カワイイ。
パン咥えながらロードバイク(しかも650C)で通学するJK、世の中に居るんですかね?
ちなみにこのマンガの舞台はヤビツ峠のある神奈川県ですが、リンはなぜか博多弁で話しています。
リンの両親は普通に標準語で話していることからも、別に引っ越してきたわけでもないみたい。いったいなぜ?
このワケはラストあたりで解説されますね!
で、僕は普通に紙の本で買ったので電子版はどうなっているか確認できないのですが、ぜひとものりりんは紙媒体で読んでほしい理由がこちら。
裏表紙に、このマンガに出てきたバイクの解説が描かれているんですね。
これは3巻でノリのライバル・トドロキが駆ったTIME RXR ULTEAM。
新城幸也選手も昔乗っていた、現在のエアロロードの先駆的な存在ですよね。
この絵と解説を見ているだけでも楽しめます。
マンガ家である鬼頭莫宏先生はかなりの自転車オタク。知識量が半端なく多いです。(HP:パズルピースがこんなとこ)
なので、作画にかなりこだわっているなと読んでて実感します。
のりりんは数ある自転車マンガの中でもかなり読み応えのあるタイトルだと思います!